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夢や希望は後回しにすること勿れ

2015-04-13
「限りある命の中で
 夢や希望を後回しにするのは、
 ひどくつまらないものに思えてきた。」
(『葡萄白書』「桑田佳祐セルフライナーノーツ」より)

人は夢や希望を持って生きるべきとは思っていても、ついつい否定的に物事を考えたりして実行を諦めてしまう場合も多い。日々が自分にとって貴重な人生の1頁であり、その日、つまり「今」こそ夢や希望を少しでも実現するように行動すべきであろう。「明日やればいい」という際の「明日」は、決して何ら保証されている訳ではないのである。それゆえに夢や希望をもって笑えるならば、その方向に舵を切り命を燃焼させることが生きる糧というものである。そう考えれば、今日この日の朝に起きている自分が、奇跡のように大切で貴重なものであるようにも思えて来る。

冒頭に記したのは、サザンオールスターズの新譜『葡萄』の生産限定版に附録として収められている、『葡萄白書』に記された「東京VICTORY」に関する桑田佳祐さんの言葉である。桑田さん自身も5年前に病に侵されて、「ネガティブ」な考えになることが多かったと述懐している。だが桑田さんの書くサザンの曲には(もちろんソロも)常に「夢と希望」が満ち溢れている。この「東京VICTORY」などは、桑田さん自身が「自分自身の背中を押すためのアンセム」と位置付けているように、東京五輪に向かって日々を生きる応援歌であるといってもよい。

だが、当該文章の中で桑田さんも述べているように、「希望の灯火」を描けば「時が止まったまま」という対極に位置するものを描かなければならないともいう。東京五輪へ向けた「金メダル」”狂想曲”が「希望」とするならば、復興へと苦難の道を歩む福島の「現実」にも必ず眼を向けねばならないというのだ。そう!「夢と希望」を語るだけでは駄目であって、必ず「現実」の苦難も視野に入れて意識せねばならない。その均衡を保ってこそ初めて「大人の夢と希望」を保有することができるのではないだろうか。「夢と希望」のみに浮かれることなく、「現実」をしっかりと見据えて「今」を生きる。桑田さんの曲は、こうした深淵まで知って解釈を施してこそ、更なる味わいがあるというものだ。

「前向きな話ばかりのはずはない。
 世の中に歪なところがあれば、歌詞に自然と表れる。
 それは音楽人の矜持などというものではなく、むしろ衝動なのだと思う。」
(『葡萄白書』「桑田佳祐セルフライナーノーツ」より)
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