延長19回も平然と
2015-04-12
決着がつくまでとことんほぼ2試合分で夜中まで
時間枠に囚われず引き分けはなし
ここ2週間ほどの休日は、花の咲く散るに心を奪われて春の心を堪能して過ごしていた。春といえば好きな野球も開幕している。この日は午前中を過ごすにはちょうどよい時間帯に、愛好するBoston RedSoxが宿敵たるNewYork Yankeesと対決するとあって、久し振りにTVの前に座り込んだ。日本語の実況は、あまりにもアナウンサーが勉強不足で(自ら支払った受信料が頭を掠めながら)辟易とするので、副音声による英語の実況中継を楽しんだ。この音のリズムは、再び英語学習に向かおうとする意欲を掻き立てる。そしてまた、こうして午前中という時間帯にMLB中継を観ることそのものが、過去の僕の苦闘を強いられていた生活の中での、大きな安らぎであったことを思い出したりもした。誠に野球は、人生そのものを映し出すものである。
昼頃には試合が終わって、別なことができると思いきや、Bostonの勝利目前で同点HRを被弾。試合は延長戦に。再び勝利目前の機会もまた同点とされ、伝統のライバル対決らしい相互に粘りを見せた試合が展開し、とうとう延長は19回まで到達した。MLBでは日本プロ野球と違って、延長は無制限で決着がつくまで行ない、引き分けという中途半端な勝負結果はなし。観客の帰宅手段や風紀のことを優先する日本社会と、エンターテーメントを第一とする米国社会の大きな違いが浮き彫りになっているともいえるであろう。試合時間は6時間49分に及び、現地時間で午前2時13分に試合終了。(途中停電で16分の中断を含む)選手たちは裕に2試合分を”消化”してしまったわけだが、それでも尚集中を途切れさせないのがプロたる所以である。そういえば、過去には僕自身もBoston FenwayParkで雨の中断があり、夜中の2時半頃まで球場にいたこともある。またダブルヘッダー(1日2試合)に雨が重なり、12時間近く濡れながらも球場で観戦したこともある。誠に「狂気」とも思える沙汰であるが、野球は最後までわからない。その常軌を逸した域に付き合えるのが、愛好するということでもあろう。
久し振りに野球三昧
脳内の違った箇所を稼働させた思い
粘り強く集中し諦めない姿勢を平然としている選手たちに敬意を。
追伸:Bostonは6−5でこの長丁場で勝利を手にした。
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