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言の葉を摘め!

2015-03-28
詩とは何か?
「”言葉で、新しくとらえられた、対象(意識と事物)の一面である”」
(吉野弘『詩の楽しみー作詩教室ー』(岩波ジュニア新書1982))

詩を読んでいると、これは「まさに自分のことだ」と感じる瞬間がある。もちろん詩人が「自分」の状況を知る術もないゆえに、決して「自分」のはずはあり得ないのだが。されどこのような作用が起きるのはなぜか?それが「言葉」の面白さであり偉大さであろう。詩人・吉野弘は若者向けに詩を冒頭に記したように定義した。既に存在していたのかもしれないが、「新しくとらえた」ものであり、「一面」でもあるという。「対象(意識と事物)」を言の葉で摘むという、誠に人間らしい行為ということだろう。

音楽の歌詞もまた似たような性質がある。季節や生活状況に合わせて、歌詞は「自分の今」を語り出してくれることがある。「自分」に最も適合するアーティストを発見すると、それを「ファンになる」と呼ぶ。僕の場合、サザンの桑田佳祐さんの詞に何度も救われている。生きていれば「自分の今」がわからないことも多い。その混沌を「新しくとらえ」まさに「(意識と事物)」を対象化して、見えなかった「一面」を見せてくれるのである。「自分」のみならず、他者の言の葉もまた同じ。話しでも書いたものでも、どんな語彙・語法を使用し、どんな「一面」を「新しくとらえた」かで、伝達内容が左右される。更にいうならばそこにそこだけに、他者の心を知る糸口があるということだろう。

単純かつ難しい
空疎なのか繊細なのか
自他ともに言の葉を摘め!
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