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落語を演じ始めよう!

2014-11-20
異世界に思えたことを
己らの名前で呼べば
いつしか主人公

小学校での落語ワークショップ2日目。この日は、昨日聞いて楽しんだ噺を文字化した台本を読みんで、再現して行くというもの。教科書サイズに印刷された口述筆記によって作成したオリジナルテキストを使用し、子どもたちの活動が始まった。登場人物と地の文などの役柄を決めて、場面を体育館の空間に想像で作り始める。ここはおとっつあんと子どもが会話をする部屋。ここはおじさんの家で牛はこの辺りにいるなどと、子どもたちが想像舞台を設定する。その後、班別で担当箇所を読む練習を始める。

子どもたちの吸収力はなかなかのものだ。昨日耳から聴いた内容だけに、覚えていることも多い。洒落の利いた部分になると、台本そのものを読みながら笑って吹き出す子もいる。さらにはおとっつあんや与太郎におじさんなどという登場人物名で呼ぶのではなく、当人の名前で呼ぶように指示すると、さらには噺が身近なものとなっていく。その呼称一つの工夫で落語の世界の中の人物になりきれるのが、子どもたちの柔軟な脳力だ。20分弱の噺を文章化したものを読むのは、かなりの時間を要し、忍耐力も必要とする。だが何より、表現して「楽しい」ものならば、子どもたちは受け容れて行く。

それでもなかなか読み進めるのが困難な子どもたちも・・・。子どもたちの日常を知らず時間の制約がある中で僕らが選んだ手段は、「役柄をくじで決める」というもの。もちろん読むのが好きな子も、嫌いな子もいるのも承知の上だ。中には「この役がやりたい」と立候補した子どももいたが、概ね「くじ」で決定したキャラクターに挑戦する。主人公の「子ども」と「おとっつあん」「おじさん」そして家の側に居る「牛」、さらには「地の文」や「演出監督」「補助役」なども設定して全員参加を目指した。練習途中で幾度となく指導者としての「葛藤」に心を悩ませながらも、3学年すべての「稽古」を終えた。

明日の発表へ向けて
不安がないわけではない
だがしかし、子どもたちの柔軟な吸収力に期待し、今宵は海辺で湯気の中へ。
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