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桑田佳祐さん「下劣極まりない・・」に思う

2014-11-03
桑田佳祐さん紫綬褒章受賞のコメント
「下劣極まりない音楽を・・・」
謙遜の桑田節!さすがである。

いつも心の劣化を助けてくれる音楽がある。つらい時、くじけそうになった時、桑田佳祐さんの楽曲を聴き唱えば、いつしか心は起ち上がり、前進方向へと今一度頭を擡げる。それは力強いテンポで気持ちを昂進させてくれる曲(例えば新譜の「東京VICTORY」等)ばかりにあらず。せつないバラード(最近では「蛍」等)は、傷ついた心に同情を寄せ隣で涙を流しながら慰めてくれるような温かさがある。更には「エロス全開」の曲(新譜の「天国オンザビーチ」等)は、誰しもが正面切って言えないようなことを、堂々と歌い上げる桑田佳祐ならではの真骨頂がある。

「谷間がエロス ピリ辛タコス アン ドゥ トロワ
 蒸し風呂車内 吹き出す汗
 反り立つトーテムポール」
(「天国オンザビーチ」より)

その一節のみを引用してみると、特段「エロ」とも思えないのだが、この歌詞も実に巧妙な比喩となっていて、曲の中に戻すと「下劣極まりなさ」が聳り立つのである。過去にも思わず吹き出してしまうような曲(例えば「エロチカセブン」や「マンピー・・・」等)があるが、この境地が音楽にできるあたりが、まさしく並な芸術家ではないのである。このように全面に「エロス」を押し出さないまでも、歌詞の一節に忍ばせる曲もあり、性愛の狭間に揺れる心への讃歌のような側面を味わうこともできる。(あくまで享受者として、その「狭間」が解釈できるか否かであるが。)

「恋はリズムに乗せて(Go!GO!Go!Go!)
 ありったけの想いを(Go!GO!Go!〜!)
 いとしあの娘に叫ぼう(Oh,yeah!)
 アワビ Oh, so sweet」
(「天国オンザビーチ」より)

この世には、真に「下劣極まりない」ものが氾濫している。
建前を全面に翳した正論めいた嘘が横行している。
そんな中で正面突破の「エロス」、桑田佳祐の芸術家としての価値は一層輝く。
(享受者が「風刺」を、その歌詞に読めることも多々あることを付言しつつ。)
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