地球の拒絶反応
2014-10-23
太陽光を有効利用も一時なのか?感染症の脅威もただ事にあらず
二十世紀が犯して来た罪への警鐘・・・
エボラ出血熱の感染が急速に拡大している。こうした感染症事例が起こると、日本の場合は島国ゆえか最初は必ず「対岸の火事」としか意識しない傾向がある。09年新型インフルエンザの際には、その巷間の意識の低さに甚だ辟易した覚えがある。いざ感染症上陸となると、”黒船”かの如く水際において”にわか防御”に躍起となり、感染者に対する差別的な偏見が横行する。今回の場合も行く末はどうなるのだろうか?欧米での感染拡大を見るに、一定の覚悟は必要であろう。
22日付「天声人語」に引かれたリチャード・ブレンストンの著作のことばに曰く「わがもの顔に増え続ける人類に対して地球が拒絶反応を起こしていることのあらわれではないか。」と。自然の摂理に反する人類の傲倨によって均衡を失ったこの星が、人類に警鐘を鳴らしているという見方である。二十世紀も感染症との格闘の歴史であった筈だが、今回のケースは倨傲に傲慢を重ね続けて已まぬ人類における無頓着が、裏返しに露出しその姿を曝しているような気がしないでもない。
自然エネルギー利用も然り。11年の大震災以後、”自然”への大転換が実行されていたのではないのか?地域ニュースでは、電力会社による太陽光発電力の買い取りが中断されることが示唆され、大規模施設に投資した農家などへの影響が懸念されると報道されていた。その裏で、原発再稼動が何ら躊躇なく進められる。政策決定をする人間どもに、放射能汚染による脅威への想像力は微塵もないのだろう。自らは身を守り経済を回せと旗を振り、危険性を遠隔地に押し付け金を撒き散らす。まさに二十世紀の誤謬を省みない愚かな道を未だに突き進み、それを是と見よと押し付けるのであろうか?
さすがに地球の堪忍袋も緒が切れたのだろう
歴史に学ばない島国には火山の脅威も提言されている
二十一世紀は先進の時代と夢見ていたが、人類の舵取りが愚かなままでは・・・
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