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どんな海でも美しい

2014-09-16
生命の故郷
いつか見たような郷愁
あの日の海も今日の海も・・・

幼い子どもは、水を見ると近づいて触れたくなる習性があるようだ。僕もたぶん例外ではなかった。父に砂浜に連れて行ってもらい、波打ち際まで歩みを進め下を見つめていたら、眼が回って転倒した記憶がある。夏の海水浴シーズンにあらずして、着衣のままの出来事であったため、その海辺の近くの洋服屋さんで、間に合わせの衣服を購入し、更衣して帰宅したという顛末であった。僕自身が、海の存在を実感した最初の記憶である。

夏の間は避けていたが、近くの大好きな海辺を走ることがある。潮風の囁きを聞きながら、芳香に身を委ねるような感覚。波音のリズム、遠景と近景の濃淡が入り混じる爽快さ。何とも言葉にならないひとときなのである。そんなときを思い出すかのように、ちょいと海辺を訪れてみた。遥か昔日の自分から、半年前の自分まで、その海は僕自身の”郷愁”を存分に刺激してくれた。

厚い雨雲に覆われた灰色の空の先に、水平線がなだらかに横たわっている。その平板のようで立体的な光景をスクリーンとして、様々な思いが去来する。複雑に紛れた人間世界の煩悩を、いつしか素朴な発想に戻してくれる。晴天時のその海がどんなにか美しいだろうと、想像の翼を広げる。日出づる原点たる活力のありか。思い出として封じ込めておけない心の微声が、再び頭を擡げる。

人はたえず変化している
ゆえに、昨日と今日と明日の己を通底するものは何か?
どんな海でも美しい、ただその光景だけが知っているような気がした。
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