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「台詞読み」から始めよう

2014-09-14
小説を読むとき
台詞の黙読をどうしていますか?
心の中で登場人物の役柄に沿った声を想像していますか

本年度公開講座第4回目。8月はお休みだったので、7月以来の開講日であった。年間の後半は小説・古典を「朗読で味わいを深め」ていく計画である。まずは小説ということで、学生の授業でも必須である、中学校定番教材・太宰治『走れメロス』を2回にわたって扱う。

学生であれば、比較的すぐさま「群読」活動に入るのだが、公開講座の場合は、少々準備が必要であろうと考えた。まずは人前で「声に出して読む」ことへの、抵抗感を払拭することが第一である。そこで座席配列を左右半分に割り振り、小説の中の台詞部分を読み掛け合う活動を実施した。

片や市中の「老爺」に対して「メロス」。片や「暴君ディオニス」に対する「メロス」などである。市(町)中が暗澹たる理由を聞き出す「メロス」に対して、その理由を語る「老爺」。そして無謀にも王城に乱入し、王の前に引き出され正義を振り翳す「メロス」。それが小説の場面・状況設定として、その後の展開に多様に機能して行くことにも触れながら、受講者が複数人のグループで、台詞の中身を想像しながら声に出す活動を展開した。

更にはリレーのように次の人へと順次進む「一文読み」。数行の語りを内容を意識して読む「吟味読み」などと、少しずつではあるが「声に出して」読むことへの抵抗感を無くして行った。すると次第に個々の受講者が、通常の読書では得られない言葉へのこだわりを発見したように思えた。既に『走れメロス』の結末は、全員が知っている。所謂、最近の語彙で語るならば「ネタバレ」でも楽しめる読書へ。小説の深淵を声で掘り起こす作業である。

一字一句への愛着は声によって湧き始める
次回(10月4日)はゲストもお迎えしての特別版となる
いよいよ「メロス」が、受講者の声で走り出すはずだ。
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