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絶対に「あの時」に戻ってはいけない

2014-09-06
世相を覆う邪悪な空気
その延長上で、あってはならないラジオ放送
「花子とアン」を視てリアルに感じること

「ラジオのおばさん」として子ども向けに夢を語っていた「花子」。ある日、早朝から突然電話があり、「今日はラジオ局に来ないように」と告げられる。何か重大なニュースがあるというのが理由らしい。朝刊にも何ら報道もないのだが、ラジオから突然「アメリカ・イギリスと戦闘状態に入ったのであります。」と無機質な声(花子を批判ばかりしていたアナウンサー)が伝える。この場面を視て、僕は何ともいえない思いに駆られてしまった。

それは、ある種の「後悔」にも似た、実に複雑で取り返しのつかないような思いであった。「虚構は真実以上にリアルである」というのは、文学の「読み」を考える際に、発動する一つの考え方である。この数週間の連ドラの展開を憂いていた僕は、この日の「決定打」に、「あの日」を疑似体験したわけである。「言いたいことが言えない世の中」が権力者の恣意的な作為によって造り出される。反対の声を挙げれば、収監されていく世相。世に抗うことなく生きることが、果たして家族の為になるのか。花子と親友の蓮子との考え方の相違が、あの時代の世相風景をよく映し出していた。

そんなご時世に、花子は僕たちの誰もが知っている「赤毛のアン」の原作を手にした。戦争を超えてこの作品は翻訳されて、この「平和」な世の中に生きられた僕たち「子ども」に提供された。そんなことを考えながら、僕は朝からかなり涙腺が緩んだ。そして花子の親友・蓮子が語っていたことば「時代がどこへ向かおうとも、私は言いたいことを言うわ!」を、決して忘れるべきではないことを誓った。蓮子はこうも言った「戦争をしたい人たちが、国民を煽動している。兵士にするために子どもを産んだわけではないわ。」と・・・

少数意見を嘲笑う為政者ほど恐ろしいものはない
幸い僕たちは、一人一人の手に「主権」がある世の中に生きている
絶対に「あの時」の空気に戻ってはいけないのである。
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