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光のどけき春の日に

2010-03-14

13日(土)このスピード感ある時間経過。毎日の巡りの早さ。3月に入ってあっという間に2週間が過ぎた。日々暖かさが増し、陽差しは明るく、昼間の時間も延びてきている。それが知らぬ間に、というほど春は駆け足がお好きなようだ。

  ひさかたの光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ(古今集・紀友則)

 古歌にこのような心情を詠んだものがある。もっともこの歌は、桜の花が散る光景を見て「しづ心なく(落ち着いた心もなく)」と言っているのであるが。しかし、春の時間経過を味わっていると、どんなことにもこの和歌のような心情を感じてしまう。「ひさかたの」という枕詞によって絶妙に導き出された「光のどけき春の日に」は、むしろ「のどかな」春の光景を強調してやまない。なのになぜ慌ただしく時間は過ぎていくのかという古人の心が表現されているのだが、これは現代でも同じ。「花の散るらむ」の部分を、様々に入れ替えれば、結構、現代の心も歌になりそうな気がしてくる。

 例えば、「人の往くらむ」「風の吹くらむ」「(花)粉の散るらむ」「鼻の垂れらむ」・・・などなど。

 この季節感、時間意識があってこその春なのかもしれない。


 この日は、大きく羽ばたき行く人々を喜んで送る準備。そして、マンションの管理組合の定期総会。弟の地方から首都圏転勤祝いなどなど。1日中、絶え間なくスケジュールが実行された。その各所で、人々が足早な春の時間を過ごしていることを実感する。

 せめて明日の日曜日は「しづ心ある」ように過ごしてみようか。
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