そうか!イタリアだ!
2014-07-15
競技に表現されるお国柄見習うべきはどこかと考えた
W杯を終えての雑談から・・・
W杯はドイツが堅実な強さを魅せて優勝した。延長で世界一を決めるゴールといい、ブラジルを完膚なきまで攻め続けた集中力には、どこか憧れに似た何かがあった。サッカーの歴史が違うのは自明であるが、これから日本のサッカーもこんな姿勢を学ぶべきではないか、などと素人の戯言を誰かと話したくなった。ふと、同僚の独文学者の先生に話題をふってみた。
僕自身は、今回”も”それほど完全中継を観た訳ではない。日曜日だったせいもあって日本の初戦を観たが、周知のような結果となり、そこで意欲が半減してしまった「にわか」観戦者に他ならない。ところがダイジェストなどをニュースで見る度に、ドイツの堅実さと集中力に魅せられていた。たぶん日本人として独文学者も同意見だろうと思いきや、彼は僕以上にW杯を存分に楽しみ、別な意見を持っていた。勿論、ドイツチームの魅力は尽きないがとしながらも、彼が目指すべきと言った国は、果たしてどこだっただろう?
日々、戦術等が変化する現代サッカーに於いて、日本が目指すべきは「イタリア」ではないかと彼は言う。攻めるべき時の躍動感と裏腹に、抜くべき時は休むような緩急。世界の中でも体力的に劣るのならば、そんな”遊び”ある組織作りこそが得策ではないのかと言う。この話に対して、僕は妙に腑に落ちて自身の目が輝いたと自覚した。「そうか!”遊び”なんだ!」という感慨。米国スタイルの強引とも言える文化が浸透する我が国であるが、欧州発想を更に学ぶべきではないかと、かねてから思っていた。それも英・仏・独ではなく「伊」である。独文学者は更に付け加えた、オランダも面白い闘い方をしていたね・・・
若い頃訪れたイタリアの風は爽やかだった。
その言葉に、何事も有為な”遊び心”が必要だと悟った。
W杯プチ文化談義に、あくまでサッカー素人の楽しみ方があった。
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