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母校の春景

2010-03-13

12日(金)誰しも心の故郷と呼べる場所があるはずだ。育った家・遊んだ公園・思いでの土地・・・・中でも母校の思い出というのは、単に建物や街並みだけでなく、そこで出逢った人々との記憶をも含み込み、我々の中に長く保存されている。育てられた母校の春景を訪ねてみた。

 大学入試の合格発表後に、不安がっている両親に電話したBOXが未だにそのままの場所に存在していた。発表場所周辺では電話が長蛇の列で、かなり離れたところまで移動してきて掛けたんだっけ。入学式で写真を撮った時計台前。入学して始めて昼食を食べたお店。いつも毒舌を聞かせてくれる中華屋のおやじ。今はなくなってしまったサークルの部室。これまたなくなってしまった行きつけの喫茶店、よくおばちゃんが母親のように心配してくれて、優しくも厳しい言葉を掛けてくれたものだ。卒業式を一番で並んだ会堂の扉前。そして、今は亡き指導教授の研究室があった平たい建物。どれをとっても懐かしく、これぞ心の故郷と呼ぶにふさわしい。

 しかも、授業が行われていないこの春3月の光景がけっこう好きだ。新たな入学者が決まり、また卒業して去りゆく学生が母校での生活を惜しむ。通常より少ない人並みの中に、時の流れが感じられるからだ。そして今年も、様々な思いを胸に、この大学を母校とする人々が巣立ってゆく。

 恩師は言っていた、「人生は実力、大学とか組織の肩書きではない」と。

 そして、そのままを実践していた恩師の姿に、いつも憧れを持ち近づこうとしていた。それこそが建物や街並み以上に、心の故郷たるものであると、新たに胸に刻み込む。

 この春景色の中に見る胎動は、まだ表面には見えず肌寒さも残るが、一歩一歩新しい年度が近づくのを感じることができた。

2010年、自分にとってもまた思いを刻む春である。
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