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古典教育の課題

2014-07-12
「古典は嫌いだった」
多くの方に会うとこう答える
学校の「古典」をどうしようか?

古典教育の現状の課題を、三点に絞って授業で述べた。一つ目は、小中高等学校の連携である。〈伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項〉が学習指導要領に明記され、小学校から古典教材を扱うようになったからだ。『竹取』『枕』『徒然』『平家』などの冒頭部分は、小学校5年生の教科書で登場し、中学校でも高等学校でも繰り返し教科書に掲載される教材だ。各段階で何をどのように指導するのか?校種の違いを超えて指導者は、連携を図ることが不可欠であろう。

二つ目は、「和歌」や「漢文」教材の軽視である。大抵、教科書には「万葉・古今・新古今」という形式で和歌教材が並ぶが、現場では積極的にこれを重視しては授業が行われない現状が、多々見受けられる。また大学入試出題が減少したということから、高等学校での漢文教育が後退傾向にあることは否めない。志望する受験校によって「漢文要るか要らないか」といった選択を、指導者自身が生徒に平然と問う場面も珍しくはない。「国語」を真に学ぼうとするならば、「漢文」を学ばずして「何かあらむや」である。

三つ目は、文法的解析に偏向した誤った精読主義である。古文授業は、殆どが「品詞分解」の時間となり、「文法がわからなければ古文は読めない」という前提を掲げて、糞面白くもない授業をひたすら続ける。その結果、古文が読めたかといえば、文章として何が書いてあったかなど、多くの学習者が理解していないのが常である。文法は、学習者が「読もう」という意欲を持ってこそ、初めて有効なのであって、「まず文法ありき」という前提を押し付けることが、大量の古典嫌いを増産し続けている。

概ねこんな点を、早急に改善すべきであろう。
その改善への道を示すのが僕らの仕事でもある。
古典を研究し愛するがゆえ、古典教育への提案も怠らずと心に誓う。
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