fc2ブログ

花粉症の憂鬱

2010-03-12

11日(木)久しぶりにすっきりと晴れて春の陽差しが降り注ぐ。風雨が春の嵐のごとく過ぎていった後なので、余計に平穏に感じられる春の1日だ。それでも気温はまだ寒く、一時的な冬型になったのか、空の向こうには富士山が見えていた。天気が良ければ喜ぶのが通常であろうが、こと花粉症である小生にとっては、全開で喜んでもいられない。特に雨の後の気温上昇は大幅な飛散量を招くことになる。

 花粉症歴は長い。世間でまだ大きく話題になる前からだった。学生時代、弥生3月、京都に文学散歩の旅に研究会グループの面々と出かけた。行く先に比叡山があったのだが、そこは杉木立の宝庫であった。山上の延暦寺にいるときから、何となくくしゃみを連発。なぜか指導教授もくしゃみを繰り返している。春寒から風邪を引いたのかという周囲の反応。しかし、風邪の症状ではない。無性に鼻の中がむず痒いのである。そんな中でも、指導教授は「かわらけ投げ」という、陶器でできた小さな円盤状のものを山の崖から投げ出す遊びに興じていたりして(これがかなり上手だった)、元気は元気であったのだが。

 しかし、その日の夜の宴会になってもくしゃみが止まらない。酒に酔って尚更くしゃみがひどくなったようであった。深夜になって腹が減ったので、親しい先輩と旅館の近所にある「餃子の王将」に出掛け、1人5人前を注文し店員に呆れられたのも思い出として記憶に深く刻まれている。この時が、小生の花粉症歴の始まりであった。旅の思い出と共に、今は亡き指導教授と共有して始まった記念碑的な病気でもある。なので、これとは一生付き合っていかねばならないのだろう。

 漢方とかサプリメントなど、様々な方法で花粉症対策が語られているが、基本的に体質改善をしない限り仕方のないのではないかという思いが強い。マスクやゴーグルにより花粉を避けるとか、家の中に花粉を持ち込まないとか、花粉との隔離を意図したところで、何ら解決にもならず、温室栽培のような脆弱な状態になってしまうのに抵抗感がある。なので、外出も普段通りであるし、屋外での活動にも制約などしない。むしろ花粉に曝され続ければ、いつか免疫力が付くのではないかという根拠のない荒療治が、最も性に合っているのではないかとも思う。

 とはいっても、何もしないでいるのは辛すぎる。集中力を要する仕事にも影響が出る。唯一行っているのが抗アレルギー薬の服用だ。少々眠気がでるという副作用はあるが、いくつかある種類の中から、体質に合うものを医師に処方してもらっている。(市販のアレルギー鼻炎薬が誘発する眠気ほどの副作用はないと思われる。)薬の種類は「アレジオン」1日1錠就寝前の服用だ。これで何とか1日は過剰なくしゃみを避けることができる。眠気がさらに少ないという「アレグラ」という1日2錠タイプもあるが、双方を試してみたところ、前者の方が自分においては有効であるということが意識できた。なので、2月の下旬から4月上旬までは、この薬とのお付き合いが続く。

 副作用は少ないとはいえ、飲まない時より眠気が出て、身体もやや気だるい感じが残るのは否めない。しかし、なるべく通常の生活を保ち、運動も行い新陳代謝をよくして、バランスをとろうかと思っている。この日も、午後は丸々屋外での仕事。夜はジムでの筋トレプログラムとサウナで汗を流した。

 アレルギーという反応を、どう解釈したらよいのだろうか?高度に進んだ文明により、人間自らが陥ってしまった、豪奢な社会に対する警告なのか。世界という広がりと歴史という時間的遡及の中から、その答えは見出すしかないのだろうが。

 いずれにしても、花粉症の憂鬱に振り回されない日常を送ることが何よりも肝心ということだ。それが長い花粉症歴からの結論である。
関連記事
スポンサーサイト



カテゴリ :日記 トラックバック:(0) コメント:(-)
tag :
トラックバック:
トラックバック URL:

http://inspire2011.blog.fc2.com/tb.php/169-0cd17bd4

<< topページへこのページの先頭へ >>