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こどもの利点おとなの欠点

2014-06-28
好奇心旺盛
前後見境なく
まずは行動してみる心

学校現場に行くことが多いので、小学生・中学生を見るとある種の憧憬を抱く。たぶん嘗ては自分もそうであったという回帰願望とともに、その「利点」だけを忘れないでいたいと思ったりもする。あの何事にも興味をもって輝く眼と、条件・状況に阻害されない邁進力、さらには躊躇なき行動力。おとなの階段を上ると、そんな純粋な感情のあり様を、いつしか忘れてしまっているのである。

だがしかし、他者の気持ちを慮ることなく自己中心的行動をとり、己の「過去・現在・未来」に盲目的であることには、決して回帰したくはないと切に思う。とりわけ「ことば」にこだわり、「文学」を研究してきた身として、人との「こころ」のコミュニケーションこそが、「生きる」ことだと思うがゆえである。いわば自分が積み上げて来た「おとな」の積木が、あるということだろう。

あれは中学生のときだった。敢えて装丁が豪華で高価なノートを購入し、日記を書き続けていたことがある。学校でのこと部活動のこと、はてまた通学路で毎朝会う可愛い女の子への恋心等々、日常で感じたことを毎晩寝る前に文章にしていた。読み手は、唯一「自分」一人きりであった。だがその文章を読み返すことで、一歩間違えば崩れそうな中学生の頃の感情が、実に健全に保てたような気がしている。己の「こころ」を「かたち」にすることで、顕然とした自律が作用したのだ。

だが気をつけたいのは、こうした自己の客観視が過剰になったり偏ったりすることである。すると自分らしい行動を抑制し、負の我慢と忍耐の領域に至る。「控えめ」「無口」による停滞は、ときに逆説的に他者を苦しめる場合もある。たぶん僕自身が、大学生になってからというもの、これ以上ないほどの行動力をもって諸活動に取り組んでいたのは、「変におとなになる」ことを忌避したからであろう。

「己」が見えているか?
適切な思いやりこそ、「おとな」のコミュニケーション。
なおかつ、「こども」のように眼を輝かせながら。

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