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W杯に映る自分史

2014-06-16
日本代表初戦
日曜日午前ということもあって
久し振りにTVでサッカー観戦

本田という中心選手の先制ゴールで、幸先よい船出に見えた試合前半。だが後半はまったく好守に不甲斐なく、悔いの残る失点で試合を落とした。何とも後味の悪い逆転負けである。試合後にそのままTVを視ていると、お昼のニュースで15分間も時間を費やしW杯についての報道。試合経過はもちろん、日本各地の応援風景が映し出され、その後は敗因の分析が。そこで提示されたのは「疲れて足が止まった。」であった。大会前のテストマッチでは、逆転勝ちなど”好結果”を残していたにもかかわらず・・・

ふと4年前のW杯において、自分はどのような生活をしていたかが気になった。小欄を紐解くと、いくつかの記事があった。どうやら4年前は、大会前のテストマッチで結果が出ず、岡田監督の更迭も辞さない論調が巷間を駆け巡りながらも、本大会に入ると好結果を残し、惜しくもベスト16でPKで敗れ去ったのだと思い出した。大河ドラマでは『龍馬伝』が放映され、人生の「志」とは何かといったことを盛んに僕は考えていたようである。このような文章を書く習慣が、4年間の僕自身の変化を巧みに映し出してくれるのであった。

8年前はどうであったか?たぶんあまりW杯の記憶もないので、他方面に興味を深く抱き、研究に邁進していた頃だったか。往々にして”へそ曲がり”ではあるので、巷間がW杯について”騒いで”いると、どうも冷静でいたくなる性分がある。その性分もこの8年前前後に、僕自身が獲得した研究者として自立する姿勢であったのではないかと、今にして振り返ることができる。

12年前の「日韓共催」大会の時は、どうだったか?日本代表メンバーに、教え子がいたこともあり、かなり興奮して大会を観ていた記憶がある。当時は中高教員であったが、生徒の要望で放課後の講堂にて、”パブリックビューイング”を開催したほどだった。僕自身も教員仲間と学校で観戦するか、家で観戦するかなどの選択に揺れていた時季でもあった。まだまだドップリとした「現職教員」である自分が透けて見える。

16年前は・・・日本代表の初出場フランス大会だが、まずは「16(年前)」の数字に驚く。もっと言えば、「ドーハの悲劇」は「20年前」である。スポーツが盛んな学校の中高教員として、まさにそのスポーツを礼讃し、そこに没入していた自分が、新たに「志」を学問に向け始め大学院修士課程を目指そうとしていたのが、その頃なのである。あらためて時の流れの積み重ねに驚かされ、今また更なる原点回帰の自覚が芽生えるような思いである。

今大会の記憶は、何を伴って僕の記憶に刻まれるのか?
この16年間で変わらないこともある。
常に喧騒の中ではなく、あくまで冷静に日本代表を観戦したいと願うことだ。
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