「そもそも何か?」を問い続けよう
2014-06-08
研究学会で使用されたことばが響く「そもそも何か?」
その問い掛けをあらためて胸に刻む
「そもそも」とは、辞書を引けば「そのもとは。第一は。元来。」と言った意味が並んでいる。我々は、研究をして常に批評的で客観的な視野をもっているつもりであるが、いつしか多様な思い込みをしてしまい、固着した枠組に囚われの身となってしまっていないだろうか。この日に、シンポジウムテーマに使用された「そもそも」は、そんな危険性を回避すべきであるという意識を起動させてくれた。
自分の研究とは「そもそも」何か?そんな自問自答を、学会懇親会の席上で考え続けた。多くの先生方との対話を繰り返し、己の現在や原点、そして未来を線で結んでみる。古典文学研究と国語教育研究との複線化した分野をまたにかけ、自分ならではの道とは何かを見据えてみる。語り合う先生方との談話の中で、ふと恩師の学問のあり方が立ち現われると、己の「そもそも」が具体像を増す。
新しい職を得て1年。
今こそ己の「そもそも」を、
本気で問い直さねばならないと自覚する。
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