fc2ブログ

蕎麦をすする音は「NG」か・・・

2014-06-04
蕎麦は音を立てて
喉越しに味わいを深める
「江戸っ子」の流儀や如何に・・・

留学生授業の担当最終回(全3回)、この日のテーマは「落語」であった。限られた僕の演目に今回は「時蕎麦」を加えた。「食べ物」に関する身近な話題であるのと同時に、「下げ(落ち)」も所作を通じてわかりやすいと判断したからである。日本語能力が「中級」程度の彼らは、果たして「落語」一席を聴解できるのであろうか。

通常の講義でも、時折「語彙」に「注釈」をつけてわかりやすく進行させていた。ところが「落語」に余計な「説明」は禁物である。これは、僕自身が落語修行をした際に、一番大きな問題として指摘された点でもある。「教師談話」が身に染みついている為、主語を補ったり状況をくどく説明的に言い回してしまうのだ。落語では、聴衆の想像に委ねてことばを投げ出すことが重要であると学んだ。

「時蕎麦」の場合、蕎麦を食べ、勘定を払う所作が勘所となる。ことば以上に演じることで留学生にも内容が伝わったようだ。「下げ」の「四つで」の場面では、何人かの留学生から「笑い」が湧き起こった。まあ何とか「落語」という文化を伝えられた安堵感を得ることができた。まあ「江戸っ子」ネイティヴな僕としては、根っからの「蕎麦喰い」でもあるので、この演目の所作は、自らの食べ方を再現すればよかったという有利な点も幸いしたと思う。

ところで、「蕎麦」(麺類)を食べる時の「(すする)音」というのは、本当に日本独特であることを発見した。「一席」後の留学生とのディスカッションで、そんな話題となった。西洋諸国はもちろん、韓国や台湾の留学生も口を揃えて「(音を立てるのは)マナー違反だ」と言った。日本人は、「蕎麦」の影響もあるのか、ラーメンやうどんに焼きそばに至るまで、「音を立て」て食べてしまう場合が多いのではないだろうか。いや?もしかするとそれは「江戸っ子」の性分であって、実は日本でも地方によっては「NG」なのかもしれないなどと、「文化比較」の位相などを考えさせられる機会となった。

これで僕の担当回も終わり。
授業後に何人かの学生が「一緒に写真を」と歩み寄って来てくれた。
僕の国際連携貢献の第一歩が記された機会となった。
関連記事
スポンサーサイト



tag :
コメント:












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック:
トラックバック URL:

http://inspire2011.blog.fc2.com/tb.php/1660-4643a7e2

<< topページへこのページの先頭へ >>