螺旋状円還の今を見定める
2014-05-27
この風景を見たことがある夢か現か確かに此処に来たことがある
この道はいつか来た道・・・
「時」は、直線上なのではなく円状に流れているのかもしれない。いつしか同じ地点に還ってきたように思うときがある。だが「還る」とはいうものの、まったく同じ地点というわけではないようだ。その立ち位置の高度が聊か変化していたりする。上昇に転じたいと願いながらも、下降を余儀なくされることもある。そんなほの暗い闇の中にある螺旋状の道を、人は孤独に歩んでいるのかもしれない。
執拗なほどにやや異常とも思える記憶力がある。大きな「行事的」記憶ばかりではなく日常生活上、その時にどのような言動をし相手がどのように反応したかを、繊細に覚えていることが多い。時折、妄想的にその場面が「物語」のように脳裏に再演されて、その意味を問いたくなることがある。まるで「昔話」が、繰り返しを伴いその「意味」を執拗に訴えて来るかのように。
1年前と同じ機会に同じ言葉で同じ行動を試みる。その円還上の道を素朴に歩いてみる。するとやはり昨年とは違う「物語」が螺旋上に浮上する。「化学反応」を起こしたかのように、予想だにしない新たな状況が提起されたりもする。繰り返しているかのようで、その「物語」は、確実にページを先に進めていたのである。その当たり前のような不思議を、単純に喜び受け容れる己に酔い痴れる。
「1日1歩3日で3歩 3歩進んで2歩下がる
百日百歩千日千歩 ままになる日もならぬ日も
1年365日 1歩違いで逃しても・・・」
名曲はそれを語っていた。
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