曜日変更リズム
2014-05-10
休日で授業数の偏りを調整すべく、暦の曜日とは違う曜日の授業が続く。
祝日法と大学授業半期15回厳守から。
今や大学では、半期15回の授業を実施するのが必須とされている。出張とはいえ休講すれば、補講が必定である。僕が学生時代は、ある意味で大変長閑だった。シルクロードに研究調査に出張だと云って、暫くの間休講が続く教授もいた。帰国すれば多少の補講が行われたが、多くは調査出張の土産話が聴けるので、学生にも人気であった。
祝日法が施行され、日曜日と祝日が重なると月曜日が休みになるようになった。学校現場の授業数は、それ以来混乱を来した。ともかく月曜の授業数が極端に少なくなるからだ。この時点から、苦肉の策として他の曜日に「月曜授業」という設定が出現するようになった。非常勤講師などの場合、複数校を兼任していることが常ゆえに、ある勤務先で「月曜授業」が実施され他の勤務先で実施されないと、時間が重複し片方の授業ができないという状況を自ずと生み出していた。
もはや現在の学生世代は、祝日の意味も解さない場合が多い。「1月15日成人の日」「10月10日体育の日」というのは、大変意味深い日付での祝日であると僕などは解していたが、今やその日付の意味付けを知る人は減少の一途である。その上に、前述のような弊害が学校現場で生じて来たことには、少なからず抵抗感が強い。
昨今、私立大学では祝日授業というのも一般的になりつつある。半期15回の授業数を確保し、一定期間内に授業・試験期間を設定し”セメスター”を修了させるためだ。だがこうした措置を実施せざるを得ない実情も大手を振って賛成はしかねる。学生に更なる十分な勉強をさせなければならないという点は、日本の高等教育の大きな課題であろう。だが(授業)数量を増せば勉強をするかといえば、そうではない。むしろ意欲的に減退する事態も起こり得る。そこで僕ら大学教員は、質的な面で、学生がどれほど勉強する環境を作るかに鋭意励む必要があろう。
「木金」で「月火」の授業
生活・仕事のリズムもいまひとつ。
日本の休日はいつまでたっても課題が多い。
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