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「ありのままの」ー姉妹の自立物語

2014-05-07
凍てつく氷と雪
そこに閉ざされた心
どうしたら溶解するのだろうか?

アカデミー賞二部門(アニメ・歌曲)を受賞し、興行収入も記録的だと云う「FROZEN(アナと雪の女王)」をようやく観た。以前からYouTubeを通じて、英語版・日本語版・25カ国言語版など、その歌曲に興味があり閲覧を繰り返していた。今や保育園の子どもも思わず口ずさんでいるフレーズが、「ありのままの♬〜」であるという。

映画に先立って英語版絵本に興味があって、内容を攫っておいた。映画は3D日本語吹替版で観たが、それはそれで松たか子の好演と翻訳の的確さが功を奏し、なかなかの作品に仕上がっていたといってよいだろう。あとは後にまた英語版映画の鑑賞もしておくべきだと感じる。言語に拠る語感の変化は、作品そのものの”主張”にも微妙な影響を与えるだろうと思うがゆえである。

自己の超越的な能力を、負か正かどの方面に活かすかという”人”としての課題。結婚という人生の岐路に潜む危険な”人”としての欲望。そして愛するとはどういうことかという永遠普遍のテーマを、”人”として悟って行く過程。王権を冠した姉妹が、僕たちの日常でもありがちなある種の混乱の渦中に自ら陥りながら、自分を発見していく物語。こうした筋書にどのような自己投影して受け取るかという鑑賞者としての”仕事”を果たすとき、自ずと作品はその深まりを増すことになる。

「ありのままの自分になるの」
今の自分はどうであろうか?
映画を共有したのちの、深まりを増した会話が面白い。
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