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キャッチボールの心意気

2014-03-20
久方ぶりのキャッチボール。
とりわけ軟式球には指がかからず、
向かって左方向への暴投を繰り返しながら・・・

キャッチボールで大切なことは何か?ほぼ「100%投げる者の責任」を自覚することである。往々にして日本では、「エラー」という語彙を使用し「捕球する者」の責任が取沙汰されがちである。だが正確に相手のグラブに投球が行われれば、捕球し損ねることはそれほどない。

「為手(シテ)」ー「受手」の関係があるとすれば、後者の責任が問われる文化があり、また守備すること、”必死に守る”ことに美徳を見出そうとする土壌がある。大体にして日本人ほどキャッチボールが好きな人々も少ないだろう。米国人(米国文化の影響下に生育した人)だったら真っ先に打撃をやりたがる筈だ。

1年間、学びを共にした大学院生たちと、大学キャンパス内でキャッチボールに興じた。実に精神的な発散が得られ、コミュニケーションを更に活性化させてくれた。やはり前述したように僕たちもキャッチボールが好きであった。この行為にこそ、日本独自の野球文化の原点があると僕は考えている。

よく卒業生の結婚式などでこんなスピーチをする。
「今日からは更に心のキャッチボールを大切にして下さい。
 まずことばを投げ掛ける時は、「行くよ」と声を掛け相手に構えを作ってもらいます。
 そしてその構えを目がけて投球をします。
 いきなり投げると相手の顔や身体に”ことばのボール”が当たってしまいます。
 受ける側は、構えた所にボールが来ることを想定しながらも、
 もし大きく逸れた暴投が来ても、捕球しようと試みて下さい。
 そしてたとえ後ろにボールを逸らしてしまっても、笑顔でボールを拾いに行き、
 どうしてそんな暴投を投げたのか、その原因をともに考えてみましょう。
 キャッチボールでは速く強い球を投げるのが大切なのではなく、
 丁寧に相手が捕りやすい球を投げることが大切なのです。
 これが日本的以心伝心キャッチボールです。」

次年度への一つの課題(授業準備)として、
野球の「日本文化性」を炙り出す試みをしておきたい。
時折、覚書として小欄に記すことにする。
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