僕たちはウナギだ!
2014-03-03
使用する文脈でどう解釈されるかに大きな変化が?日本語教育の文例として有名な一文。
「僕はウナギだ。」
主格を表現する格助詞「・・・は」については、
鰻屋という場所おいては「(僕が食べたくて注文する物)は・・・」という含意がある。
友人とともに居住地からほど近い鰻の隠れた名店を訪れた。質朴な店構えには鰻の生け簀、そして店内狭しとプロ野球選手を中心にした著名人のサインや写真が飾ってある。プロ野球キャンプの際には、選手やマスコミ関係の方々が多数来店するということだ。
和食としてのご馳走、そして何より栄養補給に多大な効用がある鰻。ビタミンAやBを始めとして、EPA・DHAなどの栄養素を多量に含んでいると云う。まさに店の看板にも添えられていた言葉だが、「美容と健康」に格別ということだ。こうした効用もさることながら、その店の蒲焼は、えもいわれぬ上質な素材を丹念に焼いた絶品なのである。
メニューも、「うな丼」「うな重」「うなぎ定食」の3種類が中心。それゆえに「僕はウナギだ。」という会話を友人や店の人との間で交わすこともない。「鰻」は前提でありどのような食べ方で、どのようなレベルを選択するかという”発話”が必要になる。もっともメニューの片隅に「タマゴ丼」もあったので、子ども連れであれば「僕はウナギだ」の発話が出ないこともないだろう。
友人は「並」でいいと言ったが、どうせ食べに来たのなら「上」を食べようと僕が主張して「うな丼上」を注文した。料理が出て来るとその見た目からして格別な”輝き”を放っている。タレの味や炭での焼き加減も絶品この上ない。東京は下町育ちで、結構なこだわりの店で鰻を食べて来た僕でも、この店の美味しさは格別であった。友人とともに笑顔もほころぶ食事となった。
こうしたグルメはやめられない。
よく最近は親友と話すのだが、
「美味しいものを食べないと人生の半分を損している。」と。
新年度へ向けて弥生3月を活力をもって過ごしたい!
「僕たちは、うな丼上だ!」
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