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「最新・最速」追求の悲哀

2014-02-07
「速い」ことは優れているのか?
何事にも「速度」が求められるご時世で。
最新や最速と「最も」が売れる。
だが堅実で柔軟で穏やかな方が優れていることも多い。
「通信速度」について感じたことから。

Web接続に使用しているポケットWiFiを機種変更した。動機はスマホを機種変更し毎月の支払額を検討した結果、「セット割」が適応される対象が「最新機種」に限定されることからである。以前に使用していたものもまだ1年しか使用しておらず、二年契約の残償もある。それでも”LTE”から”4G”になることや、キャンペーンで解約手数料が無料とか、購入した当該店のポイント5000が付与されるとかいった要素に心動かされてしまった。「セット割」も2年継続であるから「毎月980円×24」という計算で、残償代金を裕に超える。このような算盤を弾き結局は機種変更に踏み切った。

ところが数日前からWebの通信速度が急激に減退してしまった。何らかの問題が生じたのかと思いカスタマーセンターに電話すると、「直近3日間の通信量が1GBを超えてしまい制限がかかっている。」という回答だった。僕としては動画を再生した記憶はあるものの、感覚的には大量の通信を行った意識はなかった。だが数日間はこの制限が解けないという。これならば古い機種で通信量など気にせずに使用していた方が遥かによかった。そんな後悔を再びカスタマーセンターへの電話で「機種差戻」はできないものかと相談したが、それは無理であるという回答だった。確かに(上手い制度上)新たな「にねん」契約に拘束されているのであるから。

通信量制限の話は確かに機種変更時に聞いたが、その実感が伴わなかった。直近3カ月の各月通信量も示してもらい、野球のシーズン中であった10月までが膨大に高いこともわかった。つまりWebによる中継を観る毎日であったかからに他ならない。それでも複数の「お得」があると称するキャンペーンを、若い女性店員が携帯会社のコスチュームに身を包み笑顔で勧めるといった状況にも心が溺れて、機種変更してしまった己への後悔で一杯になった。こうしてこの状況を書き連ねながらも、以前の機種を眺めては元に戻りたいという思いが込み上げる。

だが何事も行動してしまったことは元に戻らないことが多い。その新たな状況に対応すべく行動していくしかない。「最新・最速」を求めるがあまり、堅実な気持ちを忘れてしまっていた。そんな現況の「市場原理」的な思考が、実は日常での己にも反映しているのではないかと思い当たる節がある。中学校時代の担任の先生に「お前はじっくり考えられるのが長所だ。」と言われたことを思い出した。また当時、野球部で副主将を務めていたが、「主将が突き進むのを手綱を引くように抑えるのが(副主将として)お前の役目だ。」ともその担任の先生は自覚を促してくれていた。そうだ!「最新・最速」だけがいいわけではない。元来備え持った緩やかでも確実な一歩を大切にする思考を取り戻したい。自分の心構えであれば、以前の「機種」にいくらでも「差戻」すことができるのであるから。

回転のみが速い世相の波長。
そこに呑み込まれることなく着実に待てるということ。
通信量制限を意識することで己の思考の穏やかさを取り戻そう。
「最新・最速」追求の悲哀。
焦らない求めない・・・「急いてはことをし損じる」のだ。
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