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本当に澄んでいる水とは?

2014-01-10
濁っているより澄んでいるのがいい。
誰しも思うことであろう。(たぶん・・・)
だが本当に澄んでいる水とは何か?
自然から隔絶するとその感覚が狂う。
純粋無垢とは時に、人工的な幻想でもある。

あるTV番組の一コマに共感した。自然と共生する里山の暮らしを紹介するドキュメンタリーだ。その里山では、川に棲息する魚たちともに生きる発想を、村人の老若男女がみんな持っている。ゆえに「本当に澄んだ水」とは、動植物が生存できる豊かな成分の水ということだそうだ。むしろ純度が高すぎれば、生物は生きて行けない。

ふと気付けば、生活の中に「除菌」といった語彙を頻繁に目にするようになった。身の回りを潔癖にという現代的感覚を、ある意味で”助長”する商品群である。だが、果たして「無菌」であるのが人間として理想なのだろうか。腸内にはそれなりの菌が存在していないと健康とはいえないことなどを考えれば、それが誤った感覚であることを容易に悟ることができる。

その反面、「濁っていること」は社会の流れの中で必然なことだ、といった感覚が拡大し過ぎてしまう場合も少なくない。「この程度は問題ではないだろう」といった意識で、「ついつい」が大きな過誤に繋がってしまうニュースを、僕たちは毎日のように目にしている。「混濁」か「潔癖」か。なぜ両極にしか意識が行かず、まさに「中庸」たる感覚を、なぜこの社会は忘れてしまっているのだろうか。政治も経済も何もかもが・・・。

均衡が生み出すものは美しい。
柔軟だが剛強、温厚だが気丈。
そんな矛盾を孕んだ地点に魅力が宿る。
僕たちは自然の一部であることを、
いつしか忘れている。
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