俳句というかたち
2010-02-19
18日(木)朝から雪模様の東京。さほど通勤通学の足に乱れはなかったが、それにしても、このような雪がちらつく回数が多いように感じる今日この頃。立春後の寒さというものは、更に春を待望させる要素となる。会議の連続や雑事で忙しく過ぎた一日。雑念を捨て、今まで小欄に書いてきた妄想をリアルに確かめる為にも、今の自分には四国への旅が必要だ。いよいよ、その出発が近づいた。
昨日も触れたが、旅の入り口は伊予国松山。明治という時代に、日本的な短詩形文学である俳句・短歌を革新した正岡子規。その人物の生誕地を訪れることに大きな意義を感じる。
犬が来て水のむ音の夜寒哉
といった、何気ない写実表現に子規の俳句への魅力は増大する。
糸瓜咲いて痰のつまりし仏かな
などは絶筆三句の一句だが、教科書などでも馴染みが深い。
また、子規に比べて最新の俳句とは?とふと考えた。
浴衣着て浴衣を見る目ありにけり
アイスキャンディー果て材木の味残る
以上の2句は、宗左近俳句大賞を受賞した佐藤文香氏の句集『海藻標本』(ふらんす堂刊行)より。真新しい俳句。
さて四国で何と出逢えるか?
まことに小さな旅が開始期を迎えようとしている。
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