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あの犬よ無事でな!

2013-11-21
犬が道路の中央を走る。
正面から車が近づく。
対向車線の運転席から見えた光景。
通り過ぎねばならずあとはバックミラーで状況を追う。
近づいた車は停止したが・・・。


都会では放し飼いの犬を見なくなった。野良犬はもちろん、首輪をしている飼い犬でも”自分勝手”に散歩している犬が、過去には多く見られた。猫に比べると比較的状況察知を心得ていて、車が来ると停止して待機したりもする。犬ならずとも、車社会の犠牲になる人間も多い。僕たちは歩く立場でも、運転する立場でも、道路での理性をあらためて考えるべきかもしれない。

犬好きのせいか、路上で犬を見掛けるとその眼に意志を感じることがある。「あなたは犬が好きですね」といった訴えかけをしてくれている奴は多い。物心つくころには家に犬がいた。スピッツ犬で名前は「シロ」といったが、既に老齢で僕が幼稚園に行く前に天に召された。その後は雑種犬の「チビ」が来た。しかし都会の環境では、次第にこうした室外犬が飼いづらくなったのだろう。郊外の知人に託されたらしい。僕は「チビは迷子になってしまった」と犬自身の責任でいなくなったと教えられ、悲しまないように「大人の嘘」を伝えられていた。

その後は、祖父母が住む郊外宅で雑種犬が飼われていた。 確か「アポロ・・号」の打ち上げの日に生まれたので、「ポロ」と命名された。週末に郊外まで行くと犬とふれあう時間があった。その後は、暫く自分の家で犬を飼うことはなかったが、大学を卒業する頃に室内犬のチワワを両親が飼った。名は僕の思いつきで「チビ丸」となった。ところが飼って2カ月ほど経つと風邪を引いて肺炎で危篤状態となった。その日が、何と僕の大学卒業式の日であった。犬を心配しながら大学卒業式へ向かったのだが、どうやら「シロ」時代に世話になった町医者である獣医さんの息子である二代目の先生が、家の近所で開業しており、手際の良い治療を施してくれて「チビ丸」は回復した。そんな犬の思い出がある。

冒頭で書いた犬はどうしただろう?
帰りに同じ道を通るのが正直怖い思いがした。
だが状況からしてたぶん、車を回避して飼い主のもとに戻ったであろう。
この地では、田んぼの畦道を犬が闊歩する姿を春先にも見た。
他愛もない犬の思い出話、だが無性に犬が好きである。
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