閑かなキャンパス
2013-11-05
静閑なるキャンパス。時折、学園祭の練習と思われる物音。
司会の練習の声に楽器の音など。
ただただ思索とそれをことばに返す。
連休3日間は研究室に御籠もり。
学生たちの学びの場であるキャンパスであるが、休日は至って静閑だ。特に門扉があるわけでもなく、一般道路から速度20Km規制で時折スピード超過防止のマウンドがあるキャンパス内道路へ。人影もまばらで駐車場も研究棟に近い好位置を確保できる。
研究室に連なる廊下でも人に会うことは稀だ。平日のように研究室を用務で訪れる方もいない。事務的なメール処理や書類整理もしない。至って自己の研究に没頭できる環境である。こうした休日の研究室がなかなか気に入っている。
現実世界から、文学を読み解く世界へ。脳内はそこへ誘われる。自己の読み方をどのように展開するか。文字との格闘の末、出来上がった自らの文章を声に出して読み上げてみる。至らぬ点に気付き修正を施す。
研究もまた「対話」である。
自分自身と問答をして、新たな価値を創造する。
ささやかな発見を公表する喜び。
過去に歩いて来た道が反芻される。
静閑さがその境地を支えてくれている。
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