fc2ブログ

大学保護者懇談会

2013-11-04
大学で保護者会が開催される。
それは、全国的に一般的な流れにある。
親離れ・子離れの時期ではあるが。
みなさんの感覚としてどうお感じになるだろうか?
実際に経験しての覚書。

昨今、大学の入学式・卒業式の保護者席数が増設される傾向にある。保護者は両親で、そして兄弟や祖父母まで出席する場合が増えたと聞く。大学進学率の数字を見るに、また子どもの成長の大きな節目として、教育熱心な保護者の行動として自然な流れかもしれない。そして在学中にも保護者会が開催され、ましてや授業参観のような行事を設ける大学もあるやに聞く。

米国の大学を訪れた際に、進学状況の話を友人などから聞くことがある。高校卒業すると基本的に親元から離れた生活を開始する。よって実家から離れた場所にある全米の大学から進学先を選択する場合が多いようだ。寄宿舎での生活を描いた米国映画などが多いのを見れば、それが一般的であるとわかる。Facebookの創始者も、寄宿舎内での男女交際を活性化する手段として、そのシステムを開発したのは有名だ。

もちろん日本でも下宿して大学に通う学生は多い。その環境が自立心を養うのは確かであろう。僕自身は大学在学時も自宅通学であったから、友人が下宿していると羨ましさを感じた。後になって考えれば、自炊や洗濯という生活手段を始め、下宿生活をする意義は精神的なものだけではない学びがあるようにも思う。要は物理的にも精神的にも、就職という独り立ちに向けて、自分自身を鍛えられるか否かということであろう。

やや論点は外れたが、大学での保護者懇談会。就職が困難な時代という背景を受けて、多様に開催されているようだ。成績を含めて親が情報開示を受けるという権利も当然のことであろう。ぜひともこうした機会を利用して、親子のコミュニケーションが活性化されればと願う1日でもあった。米国との状況比較を先述したが、親子関係において相互を尊重し誇りに思い讃え合う関係というのは、常々見習いたいと思っていた。プロスポーツ選手などが公的な舞台に妻や親や子どもを登場させる機会は、圧倒的に米国の方が多い。家族愛が公的に認められているからであろう。

日本の場合、文化として”身内”を讃えてはいけないという固定観念が先行する。語彙としての「愚妻・愚息」などというのは最たる例だ。物理的・経済的に接近した関係が長く継続するにもかかわらず、精神的な面で相互に忌避する関係にある矛盾がどこかにあるような気がする。せめて内実だけでも「謙遜」の文化から脱してもよい時代ではないだろうか。

大学保護者会を
ぜひとも発想の転換機会にできればと願う。
相互に責めず、惜しまず、言い争わず、本心から。
語り合う家族のコミュニケーション。
旧弊に縛られている必要はない。
関連記事
スポンサーサイト



tag :
コメント:












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック:
トラックバック URL:

http://inspire2011.blog.fc2.com/tb.php/1450-f716b025

<< topページへこのページの先頭へ >>