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時系列と因果律

2013-10-27
日本語母語話者と英語母語話者。
日本語母語話者の児童は出来事の説明において「時系列」。
英語母語話者は、幼児も児童も「因果律」。
以前から漠然と思っていたことだが、
研究学会のシンポジウムで提起された話題。

小学校時代の作文を思い出していただきたい。あるいは身近に小学生がいれば、試してみてもよいであろう。日本語母語話者は、時系列で文章を書くはずだ。小学校の「行事作文」を考えればそれは明白で、低学年であるほどその傾向は強い。どうやらこれは教育や環境の問題もあるようだが、日本語の言語的特徴が作用していることも考えてみるべきだという。

例えば、絵本のあるページを文章化し説明するとしよう。

日本語母語話者の説明。
「男の子と犬がベットで眠っていた。
そしてカエルがこっそり逃げ出した。」

英語母語話者の説明。
「カエルがこっそり逃げ出した。
どうしてかというと、男の子と犬が眠りこけていて、
音に気付かなかったから。」

という例が資料として紹介されていた。




これは「歴史授業」の進め方の日米相違にも顕著であるという。
これも思い出していただけば明白であろう。

日本:事実を時系列で説明し、覚えさせてテストで確認する。

米国:事実を時系列で講じた後、因果律でなぜかを説明させディベートに持ち込む。




従来の「与える教育」は、「収束的思考」を育て「暗記能力」を醸成して来た。学校現場で、「勉強」=「暗記」であるとして、「覚えられない」と呟きながら試験勉強をする生徒の姿を僕自身も数多く見てきた。その度毎に、「因果律」的思考になれば自ずと覚えられる、といった趣旨のことを諭して来た。時系列を全否定するわけではないが、想像的思考や批評的思考を持つためには、「因果律」で捉えて描写する作文の習慣が求められるのではないだろうか。

敷衍して考えることが許されるならば、
日本人の政治への関心や社会的意識の希薄さは、
こんな点が大きく作用しているのではないかと考えた。
まずは身近なところから思考から点検してみよう。
時系列と因果律。
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