英会話ランチ
2013-10-12
「これはなんですか?」と留学生らしき男が僕に聞く。
サラダの中に入っている「ハム」の正体を知りたいらしい。
片言の日本語で一生懸命な眼差し。
僕は英語を使って彼に学食メニューの解説を始めた。
大学学食のビュッフェですぐ後ろに並んだ留学生。この10月より交換留学でインドネシアから来たという。日本語学習もまだ数ヶ月の経験でありながらも、果敢に発話しようとする姿勢には感心した。僕も、これはよい英会話の実践練習場面だと決め込み、食事も彼とともにすることにした。
少々の日本語が混じりながらも、多くは英語で会話することになった。ちょうどこの昼食の直前が、ネイティブ講師の教員用英会話クラスがあったので、脳が英語モードになっていたのも幸いした。僕は留学生にいくつかの質問をしながら、大学の生活事情やこの土地の特長について解説をし続けた。彼もまた「日本語では何と言いますか?」といった質問を繰り返し、相互に意欲的な時間が経過していた。
こうした生きた英会話の時間は実に好ましい。僕が高校生のとき、レスリングの日米交流大会があって、アメリカ人の高校生が多数来校したことがあった。教室で”アームレスリング”をすることになり、軽量級の一人と僕は対戦した。何とか勝つことができて、体操部だった僕は日本の”お家芸”の強さを示すことができた。などという自惚れを思い浮かべながら、その時の英会話経験が、実に楽しかったことを思い出す。型に囚われず、自由奔放に話す。朝礼のときに、そのレスリングチームの団長先生がスピーチする内容を、僕の高校の英語教師が、大変下手な日本語で訳していて、スピーチが”ぶち壊し”だ、と批判的視線で教師を見ていた、高校生である僕の感性を思い出す。
そんな経験も思い出しながら、
実に楽しいランチの時間が持てた。
彼とは名刺交換をし、日本語のことでわからないことがあれば、
聞きに来るよう勧めておいた。
英会話ランチ!毎日でも実行したいものである。
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