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「はっ!?」に抵抗があるのですが

2013-10-10
同じことばでも言い方次第。
はてまた言う人次第と思えることも。
職場など公的な場で抵抗があるや否や。
普段着と余所行きがことばにもある。
晴れと褻の境界を考えてみる。

小欄でも何度か紹介している「日本語どうでしょう?」のコラム。10月7日付けでは「つーか」というタイトルで、「うざっ」と「はっ!?」が取り上げられていた。いずれも職場で使用するには、「ちょっと」と感じる語彙として「gooランキング」に示されたものだという。みなさんは公的な場で、これらのことばを使用するのに抵抗があるだろうか。

各語の詳細な解説は、当該欄を参照いただきたい。「うざっ」が東京多摩地区の方言が発祥であるとか、「つーか」が『明鏡国語辞典』の「というか」の項目内に取り上げられているなど興味深い知識が得られる。最近、授業で学生たちに説いた「言語感覚」を喚起する上では、大変意義深いコラムである。(以前にも書いたが、執筆者の神永氏は、大学の親しい先輩である。)

僕の場合「つーか」は、意識して公的には「というか」と言うようにしている。だがそれでも直前の(他者の)発言を否定するニュアンスが伴うので、使用する場面にも配慮する必要性を感じる。同様に人の話を聞いたのちに、「いや!」と始める方がいるが、何か全否定されたようで印象はよくない。口語表現を考えるに、コミュニケーションを活性化する表現と、否定的な連鎖を伴う表現があるといったことも考えるべきであろう。

「うざっ」に関しては、せめて「うざい」とか「うざったい」と僕も心の中で呟くことがないわけではない。公的な場面で相手に面と向かって発言するのは論外であるが、自分自身の心を一時避難のような意味で、落ち着かせるには効果がある語であると感じている。如何ともし難い不条理や理不尽を感じた際。あるいはそれほど大仰でないにしても、生理的に受け付け難く感じたときなどは、心の落ち着けどころを見つけるには実に効果的である。あくまで「褻(け)」の範囲でということではあるが。それでもなお仮に他者が、「うざっ」と「促音付」で表現されると、かえって「うざってぇ〜」という感情が増幅してしまう。(五十歩百歩のような議論であるが)

かなり前から、この3語の中で一番抵抗があるのが「はっ!?」であった。実際には「はア〜!?」と語尾を上げて発言される場合だ。最近はTVドラマなどでもよく耳にするようになった。「あまちゃん」の中では、小泉今日子演じる「天野春子」がよく使用していた印象が強い。「相手の発言に納得ができないとき」などに使用されるのだが、たいそう相手を卑下し罵倒したようなニュアンスが感じられてしまう。現に「春子」は、娘アキが恋愛御法度のアイドルでありながら恋愛をしていたことを知り、マネージャーの水口に対して「あんたが付いていながら」と罵倒する場面で使用している。その上で、水口に対して”暴行”を働くシーンは印象深かった。さすがに小泉今日子とはいえ、この「はっア〜!?」は、僕には受け容れ難い。

ことばは生きている。
語によって様々な使用状況があってもいい。
それだけに、相手がどのような感情を覚えるか、
という点には敏感であるべきではないのだろうか。
コミュニケーションの具であることを常に念頭におきたい。
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