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遅延にも焦らず

2013-09-29
交通機関の遅延をどう受け止めるか?
自分で考えていた予定が次々と崩れ去る。
だが焦るべからず。
変更された時程でこそ出会えるものがある。
時に運命に身を委ねるのもいい。

出張の朝、早々に空港にいくと予約していた搭乗便が遅延となっていた。数日来、頭の中で描いてきた研究学会会場までの行程が、その場で崩れ去った。遅延時間は45分、その微妙な時間差で、何ができて何ができなくなるのか?幸い研究学会開始までには時間に余裕があったのだが。

アメリカに行く経験が多いために、航空機の遅延には慣れて寛容になっている。場合によると、1泊が強制されたことも経験した。複数の乗り継ぎ便がありながら、各便が尽く遅延するという負の連鎖に巻き込まれたこともある。その時の外国人たちの対応の潔さには、学ぶところが多かった。怒りも落ち込みもせず、すぐに次の対応を冷静に行動している人々が多いように見えた。

電車などをはじめとして、日本ほど交通機関が正確な時間に運行する国はあまりない。5分や10分程度の遅延でも、アナウンスでは謝罪の言葉が連呼される。そして通勤の乗客たちは苛立ちの表情を滲ませる。耐え切れず経路を変更する者や、携帯で一斉に諸方面への連絡が始まる。

この日は、自分の航空機の遅延をTwitterに書き込むと、ある知人から「遅延も旅程のうちです」と返信があった。まさにそうだ。その言葉にすぐさま落ち着きを取り戻し、ゆったりと空港で朝食をとった。この余裕がいい。その後に予定していたことも、問題なくこなせて、無事に開会時間には研究学会会場に到着できた。

人生にも遅延や遠回りがある。
学会懇親会で、修士時代に同じ授業で学んだ方と再会した。
彼はその実力通り、順調な歩みを続けていた。
僕はようやく大学研究職での道を得られた。
道の歩み方はそれぞれだが、味のある僕自身の回り道を自覚した。
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