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聞き上手は語り上手

2013-09-24
聞くことからすべてが始まる。
相手の問い掛けに的確な対応をするということ。
語ることで自らの考えを纏めて行く。
また反応を受け容れるということ。
そうして初めて、心のカタチが見えて来る。

心の中で自問自答することも重要だと考えたのが一つの動機で、小欄の文章を1400回以上も連ねている。自問自答であるならば、己だけが読める日記帳にでも記せば済むのかもしれない。だが、敢えてこうした欄を設け公表することで何かが産まれると確信している。己の足跡として、情報蓄積の場として、そしてまた聞き上手語り上手になるための一指標として。

親友と話していて、こんな話題となった。そこで教わったのは、僕は語ることで自分の考えを纏めて行くタイプだということ。忌憚のない思いを語り、そして忌憚のない反応を貰う。相互の心に陰を作らず。そうすることで鏡のように、親友のことばから自分自身が浮かび上がって来る。たぶん親友の中でも同様の作用が産まれているのであろう。一定の時間を話すことで、お互いにスッキリした爽快感があった。

自問自答を繰り返せば、いつしか独善に陥る。そこから脱却するには、こうした親友からの批評的なことばが必須であろう。「なぜ・・・しないのか?」「・・・はしているか?」「それは、”らしく”ないのでは?」といったことばには、「はっ!」と気付かされることが多数ある。思いっきりそれをぶつけてくれる人、それが親友である。

こうした会話から産まれる効能として、聞き上手語り上手になるという点がある。研究上のやりとりでは当然のことかもしれないが、意外にそれを疎かにしている研究者・教育者をよく見掛ける。まずは相手の話を真摯に受け容れるということ。それが自らにどんなに都合の悪い批評であっても、正面から受け止めるべきである。

聞き上手に偏ってもいけない、
語りのみしか放出しない輩を、「上手」とは呼ばない。
相互の心の内に、新たな意味付けを創るということ。
コミュニケーションの出発点。
生きることの原点でもある。
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