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「サヨナラ イツカ」ー虚構と現実のあいだ

2010-02-08

7日(日)何らかの映画を観ようという思いが先立ち、どれにしようかなという状態。その中から、中山美穂が久しぶりの映画復帰主演作である『サヨナラ イツカ』を観た。正直、映画のストーリー性よりも、中山の夫である辻仁成の原作を妻である中山美穂がどう演じているのかに興味があった。

 婚約者がいながら出張先のタイで恋に落ちる男役に西島秀俊。一目惚れから始まる恋の進展は早く、すぐに濃厚な濡れ場も。中山がデビュー当時に見せていた中学生の不良少女というキャラクターではないが、その悪女ぶりを存分に発揮する演技内容であった。

 夫の辻は、自身の書いたこの作品を、愛する妻が演じてどのように感じるのだろうか?タイでの2人の恋物語は、いわばベタベタな状態であり、ラブシーンやベッドシーンも連続である。役者という職業を心得た上での仕事と割り切るのは当然かもしれないが、その心境がどのようなものかということが気になった。いわば、作品の虚構世界を、演技を通じて半現実化するのが妻であるという点に、複雑な心の動きはないのかということである。

 むしろその熟女として妖艶な演技を見せ、ラブシーンを繰り返す妻を見て、むしろ興奮の度合を増すのだろうか。果てまた、一時的な恋の世界に妻を預けた錯覚が、もう一度自身の略奪的な愛に火をつけるのであろうか。話の内容よりは、どうもこのような心境を想像しながらの映画鑑賞となった。

 ストーリーは、いかにも辻らしき結末。『冷静と情熱のあいだ』を思い返させるような点が多々あった。そして最後には、作品の主人公トウコが、永遠の愛を自覚し、去りゆく。それは描かれた映画の作品世界から、辻が妻の中山美穂を、永遠の愛の中で引き取ったようにも見えた。小説家と役者という夫婦の「虚構と現実のあいだ」を深く印象付けた作品であった。

 
 帰宅して、夜は「龍馬伝」。吉田松蔭が黒船に強行乗船しようとする決意を述べるあたりに、幕末を生きる人間の雄大なロマンを感じた。「僕には言い訳などない!」

 その後、Twitterやiphoneのソフト購入などなど。PCとの同期などしていたら、やや遅い就寝となってしまったが、まあたまの日曜日ということで。「サヨナラ イツカ」
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