スポットライトをもう一度
2013-08-15
暗いステージに立ち、ライブ開始を待つ瞬間の喩えようのない緊張感。
5人がそれぞれの楽器を奏でて創る音の交響。
日常にない高揚と達成を求めて、
スポットライトをもう一度。
しばし活動休止をしている音楽仲間が、久し振りに集まった。僕自身は幼少の頃から、機会はありながらなかなか音楽に取り組むことができないでいた。しかしこの仲間と出逢い、パーカッション担当として幾度となくステージに立つことができた。人前での弁舌が本職ではあるが、やはり音楽演奏を披露する機会というのは、大変勉強になった。何事も経験に勝る学びはないということであろう。
リハーサルを繰り返し、曲を練り上げて行く。パーカッションやコーラスは、調味料のような存在であるが、それだけに失敗すれば曲を台無しにもする。リズムと間をいかに体得するか。他の楽器奏者には及ばないが、音楽素人であった僕にとって、たまらない緊張の連続であった。その時間を共有できた仲間たちとの繋がりは、実に深いものがある。
現在はメンバーが、地方や海外に分散してなかなかまとまったライブ活動もできない。しかしまたいつか、あのスポットライトをともに浴びたいという欲求が心の中に巣食う。たぶんライブを体験したことがある者にしか、決して理解できない共感性を持った仲間なのである。
人前で展開するパフォーマンス。
どんなジャンルでも体験するに限る。
「授業」の意義を考える僕の研究分野にも、
いくつものヒントを投げ掛けてくれるのである。
スポットライトをもう一度。
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