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学び合う「現場」がある

2013-04-25
「事件は会議室で起きているのではない!
 現場で起きているのだ。」
あまりにも有名な刑事ドラマの台詞である。
全国津々浦々、いや世界には多くの「会議」が存在するだろう。
日本の政治でも国会を頂点として各地域との関係性。
そしてまた分野ごとに考えるならば、
教育研究と学校現場との関係性。
あくまで「現場主義」を貫きたいと改めて考えることがある。

僕が大学院修士課程に在籍していた頃、教育界を震撼させる事件があった。その直後の共通科目の授業である先生が、「研究をしている我々が、この事件に対してどんな提言ができるかが重要である」と述べた事がある。裏を返せば、この大学院という教育研究の組織から”現場”に有益な提言が果たしてできているのかという疑問の投げ掛けでもあった。教育現場で繰り返される事件、また発達段階の青少年による事件、その病巣に対してどんな対策を施すべきか。机上で議論することは容易であるが、現場で何が起きているかということを置き去りにすることも多い。

研究はあくまで理念であり理論であろう。だが、実践なくしてどうして教育が語れるだろうか。国語教育を語るのならば、そこに学習者を対象にした授業がある。もちろん、その現場には授業者と学習者そのものがいる。実践を施してどのような反応や成果があるか、果てまた不具合は生じないのか。授業者も学習者も生き物である。現場の環境によっても大きくその”成果”は左右されるだろう。

僕の置かれた新たな環境で、現場との学び合う関係性が始まった。
そこで授業担当をする先生方との交流。
生きている「国語教育」を実践するためにも、大変貴重な”現場”である。
長年、”現場”にいた当事者としての視点を失わずに、
この関係性の中でも「とことん現場主義」を貫きたいと思う。
この標語、僕の尊敬するある方の主義であり基本姿勢でもある。
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