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印象深い自己紹介文を書くために

2013-04-21
2回目のゼミの時間。
前週出した課題は「自己紹介文」。
400字〜800字程度でどのような自己紹介を綴れるか。
5名のゼミ生たちの”これまで”を知る意味でも大変興味深かった。

型通りに、名前・所属・学年・出身等の基本プロフィールを書く。その中でも印象強くするのに役立つのは、名前の由来や使用されている文字の特徴を盛り込むこと。親に聞いた名付けの動機、そしてまた「読み方」が特徴的な場合などは格好のエピソードになりやすい。自分の名前に対しては誰しも、幼少の頃から様々な感情を抱きがちであるが、そうした経緯を盛り込むのも有効である。読む側が記憶に残る名前の伝え方を心得たい。

問題は、これに付随させる趣味等の部分であろう。好きな食べ物・スポーツ・こだわり等々。これらを単に羅列するのはいただけない。現にゼミ生の多くは、思いついた点を列記するという文章となっていた。できれば1つか2つに絞り込み、その内容を嗜好する契機や経緯を綴りたいものである。具体性のない羅列は印象が薄いが、エピソードが盛り込まれれば読む側の記憶に刻まれる。

文章上の問題もいくつか散見された。同語の反復の多さ。主述関係の曖昧さ。助詞の不適切な使用。といった点を矯正項目として指摘した。教員に限らず、社会に出て印象深い自己紹介文を提示できて、そして口語でも語れるのは重要なことだ。欲をいえば、その自己紹介を素材にして、初対面の人々とコミュニケーションが促進する内容が望まれる。僕自身の場合は、たいてい受け止めた人々が、「私も野球が好きです。」と返してくれる。(もちろん嗜好に個人的な好みがあるので、「私も・・・」でない場合もある。場の状況に応じて、他の素材を用意していることも必要。)

まずは自分自身を知ること。
己を文章化すること。
卒業論文までの2年間の付き合いになるゼミ生たち。
次週は、今回矯正した文章を口語で語るのが課題である。
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