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「量が質を生む」ということ

2013-02-17
「量」か「質」かと考えることがある。
食べ物の場合などは特に。
一般的にいう「量より質」「質より量」という理屈だ。
だが、「量」と「質」は対立するものであろうか?
「量が質を生む」ということばを知って深く考えるものがあった。

その言葉は、『プロ野球二軍監督—男たちの誇り』(赤坂英一著・講談社刊)の一節から見出した。広島東洋カープの打撃コーチであった内田順三氏の持論であるという。同書は「単に数をこなすのではなく、正しいやり方で数を振り込んでこそ・・・」という談話を紹介している。内田氏は、広島と巨人とで交互に打撃コーチを務め、数々の選手の才能を開花させている手腕は折り紙付きである。

日本プロ野球の球団の中で、広島東洋カープの練習量の多さは、ファンの間でも有名である。プロであっても、いや“プロであるからこそ”こういう取り組み方をしていることに新たな感慨を抱いた。僕たちは日常において、「質」が大切だという“理屈”を吐いて、「正しいやり方」で実行する「量」を忌避していないだろうか。

考えてみれば、何事も積み重ねである。
急速に「質」が保証される分野などはないはずだ。
もしあったら、その「質」そのものを疑ってみるべきだろう。


「量が質を生む」
時間を掛けて熟成させる尊さを疎かにしてはならない。

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