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「学校」とは楽しいところ

2013-02-05
学校にいち早く行きたかった。
朝のHR前に校庭で“遊び”の野球をしたいが為である。
軟式テニスボールを使い、校舎に当てればホームラン。
その本数を友人たちと競った。
(都会の学校の校庭は狭いが、芯で捉える必要があった。)
学校で使用する外履き運動靴はすぐに軸足先端が破れた。

友人がいて先生がいる。学校は楽しめる空間であるべきだと思っていた。私立中学受験に備えるため進学塾に行かねばならず、小学校6年生ではあまり運動もできなくなったことへの反動も大きかった。勉強は学校ですればよい、あとは好きな野球に取り組みたい。中学1年生の頃の僕は、そんなことを考えていた。

大学新卒で教員になってからも、学校へ行くのが楽しみだった。同僚とともに仕事をして夜はともに語り合うという毎日だった。今思えば、学生時代を終えていたのに、“青春の延長”のように職場が楽しかった。担任・教科担当や部活動顧問としても未熟であったが、職場の先輩・同僚たちと語り合う時間を持つことで、次第に“勘所”を掴むことができた。

 一般的に、
いつから学校があまり楽しくないところに変様してきたのであろうか?
生徒は授業を仕方なく受け、部活動でも生き生きとしない。
友人関係も忌避する。
教員も様々な仕事に忙殺されて、
授業に取り組む姿勢も事務的になり、部活動も仕方なく担当する。
教える側が楽しめなければ、授業や部活動が活性化するはずはない。

ある学校の先生方と懇談する機会を得て、こんなことを考えた。
懇談時間にあたる放課後も先生方は生徒対応に追われている。
しかし、話を進めるうちに創り方次第で授業は楽しくなる、
という方向性が得られた。

廊下ですれ違う生徒の顔は生き生きしていた。
先生方一人一人の姿勢が反映されるからであろう。
授業で学んで楽しくなるにはどうしたらよいか?
授業とは?学習とは?といったことを根本的に問い直す必要もある。
僕自身もこうした現場に即して深く考えて行きたい大きな課題である。

「学校」は楽しいところ。
その真意を知的に探究することそのものを、僕は楽しみたい。
新卒の時の気持ちを忘れず、僕が今取り組むべきことである。
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