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「値切る」ということ

2013-02-03
中学時代にアマチュア無線にたいそう詳しい級友がいた。
彼は、当時の無線愛好家雑誌にも紹介されるほどの存在だった。
そして秋葉原での値切り方などの“掟”を教えてもらった。
お店の人がこう言って来たら、このように返せばよいと。
最後の切り札としては、
「山梨(どの県でもよいが往復2000円以内程度の場所)から来たので、
あと電車賃だけまけてくれませんか。」
であったと記憶している。

家電量販店が全国どこにでもある時代になった。大手会社は「ポイント制度」を設けて、「値切る」ことをわかりやすく可視化した。特別な日は、「ポイントアップ」と称して、「値切る」程度を増加させ客を呼び入れる。確かにこの制度は、個人的に何ら方策を採らなくとも、誰しもが「値切る」価格で家電品を買うことができる。今や、スーパーやドラッグストア・書店に至るまで「ポイント制度」で顧客確保に躍起になっている時代だ。

家電品をまとめ買いする必要があって、量販店に行った。その店もポイント制度を充実させていて、航空会社のマイルやカード会社のポイントと相互利用もできて、大変お得感がある。しかし、お店に行って店員さんと話していると、次第に中学時代に僕が経験した「値切る」感覚が蘇った。家電品の個々の詳細を説明する店員さんの案内でひと通り商品を選ぶと、担当者が変わって「値切る」交渉のような状況となった。そして個々の商品に対して、最大限どのくらい値切るのかという話を始めた。

長期保証の有無、配送か持ち帰るか否か等々によって各商品の値段が微妙に変動する。店頭にも「最低価格保証」などと表示されているので、「どうかもう一声」と笑顔で迫ってみる。最後にはやはり中学時代の級友から得た知識を応用してみた。
「可能なものは自分で持ち帰るので、
レンタカーを借りている費用分(1日の費用)、まけてくれない・・・」。

店員さんと僕との間には、決して嫌な雰囲気はない。
笑顔の交渉の末、
「同地区に他店舗がオープンした感謝祭なので、結構値引きできました。」
といって納得の金額を提示してくれた。
もちろん最後に、「今回は値引きなのでポイントは付きません」と伝えてくれた。

予算を大きく下回って、充実した機能の家電品が購入できた。
最後に店員さんが、駐車場まで持ち帰り製品を運んでくれた。
「これがレンタカーですよ!(笑)」
「ああ、これなら十分(製品は全て)乗りますね。」
などと談笑しながらお互いに少々個人的な話もできた。
「またお待ちしています!」
「ありがとう!」

無言でポイントを付加されて利用するのもよいのだが、
「値切る」ということで人との関係ができる。
こんな“文化”が過去にはたくさんあったはずだ。
あの中学時代の級友、今はどうしているのだろうか?
そんなことを思い出しながら家路にレンタカーを走らせた。

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