かれらとわれわれ
2013-01-30
「かれら」といえば他者が意識され、対立軸上に「われわれ」が立ち上がる。
「われわれ」といえば自己の存在する範疇が意識され、
その枠外の者を「かれら」と呼ぶようになる。
小説の些細な表現をどう読むか。
人称代名詞にも思想がある。
なぜだか人は線を引きたがる。
保身のため世のため人のため?
「かれら」と呼ばれたら気をつけたほうがいい。
いつしか小さな穴の中の「われわれ」に注目されているかもしれないから。
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