ワインを楽しむ大人会
2013-01-28
どんなワインが好きですか?と問われてことばで説明できますか。
レストランなどで食事との調和をどれだけ意識して
ワインを注文できますか?
そんな点をいつもその場凌ぎでやり過ごしてはいませんか。
懇意にする神保町のCafé Flugさんで、「ワインを楽しむ大人会」が開催されたので興味があって参加した。その講師はまた懇意にするワインバー・Bon Vivantの店主。日頃から美味しいワインを出して貰っているが、系統立てて説明をお聞きするよい機会となった。
会では白・赤それぞれ3種のテイスティングが行われ、「蘊蓄よりも飲んで楽しむ」を主眼に和やかな雰囲気で進行した。収穫年や品種を定めるといった高度なものではなく、その味わい方が充実するような要点を存分に知ることができた。ここに覚書として箇条書きに記しておこう。
ワインボトルに貼られているラベルを、「エチケット」と呼ぶ。
フランス・イタリア・ドイツ以外の新世界のワインであれば大抵は品種も明記されている。
眼(外観)→鼻(香り)→口(味わい)の3点によってワインは堪能していく。
白ワインの適温は10度前後。赤ワインは常温といっても18度前後。(夏場はいささか冷やすべき)
その温度によって味わいが大きく左右される。
グラスに注いだらやや斜めにして(できれば白い背景で)色を観察する。
戻した時にグラスの側面に残る粘着性の程度により、アルコール度数が知られる。
時計と反対回りにグラスを穏やかに回して更なる香りを味わう。
コルク芯の長さはものによって違うが、概ね値段に比例するという。
テイスティングの際に、香りの識別ができなくなったらパンの香りでリセットする。
赤ワインは、グラスを斜めにして液体とグラスの境界線上の色を観察すると外観がはっきりする。
ピノノワールなどは香りを味わう為に、幅広グラスを使用する。
注ぐ量はせいぜいワイングラスの一番膨らんだ部分まで。
このような要点を、用意されたワインをいただきながら飲む楽しみ方として伝授していただいた。
この日、白で3番目に味わったフランスはアルザス地方産「キンツレー」、品種は「ゲヴュルツトラミネール」というもの。「ゲヴュルツ」はドイツ語でスパイスという意味、「トラミネール」は南チロル地方の村Traminに由来する。味わいはスパイシーでありながら華やか。果物でいうとライチのような独特な風味がある。この味に妙に惹かれてしまったが、同席した他の男性2名もこれを絶賛していた。今まで白ワインから感じ取ったことのない深みのある味わいが、このような結果となったのだろう。大仰な言い方をすれば、僕自身にとっての「白ワイン革命」であった。
酔う為ではない
味わう為の酒である。
どこかで聞いたことのあるフレーズだが、
ワインに限らず“味わい”を大切にする人でありたい。
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