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ある恋のお話

2013-01-23
昨日友人からこんな話を聞いた。

大学時代に心底好きだった人に今でも会うと心が躍動すると。その若かりし日の恋心は、決して実らずに終わっていたにも関わらず、彼の心の中で燻る火の如く燃え続けているようだ。初恋でもなく、憎しみに変わることもなく、憧れに似た妙な気持ちが彼の中に去来するのを感じ取った。

彼はその恋によって、「自分が大きく変わった」と自覚している。その年上の女性の気持ちを惹くにはどうしたらよいか?その命題が彼の学生時代の行動を変えたという。教養レベル・服装センス・行動パターンから格好付けの喫煙に至るまで。いつしかその恋心によって磨かれた彼は、恋をしていた相手から精神的に自立したそうだ。

そして今も、姉弟に似たような豊かな関係性を持てるようになったという。その女性も今は既婚で、お子さんも大きくなっているらしい。しかし、彼女も自らの信念に基づいた仕事を続けている。いくつになっても、生活状況が変化しても、刺激し合える関係性というのは、何かを産み出すものだと、話を聞いていて感心した。

恋は人を成長させる。
恋は人を駄目にもする。
そんな両面性があるのは自明だ。
でも恋することに臆病では、成長する刺激は得られない。
この友人の話を聞いてこんなことを考えた。

ある恋のお話。
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