「冬はつとめて」のススメ
2013-01-18
この時季、布団から飛び出すのにはたいそう勇気がいる。目覚ましを止めて、布団に逆戻りという怠惰な心が顔を覗かせる。
朝型生活にして久しい。
深夜の方が頭は冴えるという“思い込み”から脱したとも言い換えられよう。
体質的に比較的低血圧であるが、早起きに何ら問題はない。
午前中から授業がある日は別として、
早朝から9時頃までの時間帯が有効に使えた時ほど充実感に浸れる。
未だ暗い街の風景、
次第に暁となり
道路に通勤・通学の雰囲気が出て来る頃まで。
何せその後の1日の行動に余裕が出る。
この9時までという“ゴールデンタイム”を無駄にすると
計画していた予定を遂行する際に
どうしても手詰まり感が伴うことになる。
終いには、夕食を摂る馴染みのお店でも「今日は遅いですね」と。
「冬はつとめて
雪の降りたるは、いふべきにもあらず」
著名な『枕草子』の一節。
そして
「春はあけぼの」
王朝人もやはり早朝を大切にしていた
電気というものがまた、人に深夜型を志向させた
そういえば
大学受験前の1月頃
朝型に変えた頃が懐かしい
受験当日の早起きは
何とも清々しかった
「冬はつとめて」
と心の中で呟いて
今こそ布団から飛び出そう!
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