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この年代に不運が続くのはなぜ?

2013-01-15
この学年はまたか!
東京地方の稀に見る降雪量。
その光景を見ながら、まず考えたのは新成人たちのことだ。

太平洋岸を大きな低気圧が西から東へと進む。
天気予報では何とも言っていなかったが、
東京地方も午前10時頃から急速に降雪が始まった。
みるみる雪は積もり交通機関への影響も。

午後から元勤務校に、新成人の教え子たちが集まるという連絡をいただいていた。高校教員として最後に担任をしていた生徒たち。交通機関も遅延が目立ち始めた午後2時。学校の最寄り駅に着くと、晴れ着姿で雪の中を学校に向かう新成人たちがいた。通常の衣服でも歩くのが困難な道を歩いている彼女らを見ていて、冒頭に記したような疑問が脳裏をよぎった。

この新成人の学年は、卒業式直前(学校によっては直後)に東日本大震災に見舞われた。被災地では多くの若く尊い命も失われた。東京にある僕の元勤務校でも、3月15日に予定されていた卒業式は中止となり自宅待機。翌週21日に規模を縮小して簡素化した卒業式を挙行した。確か、その日も激しい雨が降っていたと記憶している。(21日の雨は忘れることができない他意もある。)もちろん卒業パーティーなども延期された。

遡れば、この学年の生徒たちが高校2年次の夏には、“新型”インフルエンザが大流行(というより無知なる社会的錯誤ともいえよう)した。その為に9月に行われた体育祭・文化祭などの行事は、蔓延防止の為に自粛・簡素化されて実施された。体育祭は午前中で打ち切り、文化祭は外来者の入場無しという状況だったと記憶する。実行委員として文化祭の中心を担っていた生徒たちの無念さが随所に感じられた。

僕自身は、この学年の生徒たちを高校3年でしか担任していないので、何とも正確さを欠くのだが、更に高校入学式も大雨であったらしい。Twitterにも記述があったのだが、その年の2月、高校入試が行われる日時も大雨に見舞われているらしい。天候の神様がいるとしたら、何とも非情な所業と言わざるを得ない。

中高教員時代に、しばしばこんな話を聞いたことがある。自分の学校の担当学年の傾向(成績・行動など)が、他の学校でも見られるという話題だ。不思議なもので、学校では「隔年現象」などと表現していたが、年ごとに学年の雰囲気が違うことが目立つということ。もちろん、小さな地域のいくつかの事例を対象にそのように言うのは、乱暴な議論であるのは自明だ。だがしかし、よくプロ野球などへの入団選手などにおいて、「今年は豊作」という年がないわけではない。敷衍すれば、世相が人間を拘束すると考えられるならば、大きな「年代論」という議論が成立していることもある。

平成4年生まれ(平成5年早生まれを含む)。
多くの地域で大雪・強風の中で成人式を迎えた人々。
おー神よ!このぐらいで許したまへ。
この学年の人々が、大学を終えて就職する際は、
まとめて幸運をもたらして欲しい。
天候には逆らえないが、僕たちが創る社会は
せめて新成人に対して温かくありたい。
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