fc2ブログ

野球雑誌の中で見た世界

2013-01-08
王さん・長嶋さんが、早朝の散歩と体操をホテル前の浜辺で行う。2人のみならず居並ぶスター選手。普段見かけないジャージ姿で、浜辺を散歩する。憧れの選手がどんな生活をしているかというのは、少年の心において大変興味深かった。写真の中の些細なしぐさまで気になったものである。

僕が少年時代に、『月刊ジャイアンツ』という巨人軍を専門に取材した野球雑誌で見た光景である。そしていつかは、その浜辺の散歩に自分も選手として加わりたいという願望を心の底に抱いていた。そして学校に行く前のランニングや、風呂内で手首を振ったりして水圧による強化を励行していた。

その雑誌の中で見た舞台は、宮崎県宮崎市にある「青島グランドホテル」である。所用で昨日はそこに宿泊した。そしてもちろん、早朝から浜辺に出て青島神社まで散歩した。この神社は、巨人選手らが必勝祈願をするところ。長嶋さんが監督時代は、毎朝ランニングで祈願に訪れたという。

この「青島グランドホテル」は、現在では巨人2軍選手の宿泊場所。1軍選手は、より新しく高級な「パームビーチホテル」に宿泊し、11日前後を過ぎると沖縄に移動するという。宮崎県で行われる実質的な巨人キャンプは、昔より縮小された感が否めない。

宮崎の人々は巨人選手とともに生きて来た、という印象を強くする。いくつかのお店を訪れたが、たいてい選手のサイン色紙や写真が所狭しと飾られている。青島神社に向かう海辺に露店を出しているおじさんも、選手の写真を飾っていた。もしかすると日本で唯一、地域に巨人軍が根付いている土地ではないかとさえ思う。(少なくとも東京の人々は、巨人を地域の球団とは決して認識していないだろう。)

少年の日の憧れの土地を今にして歩いた朝。
波も潮風も実に心地よい。
浜づたいに運動公園のスタジアムが見える。

関連記事
スポンサーサイト



tag :
コメント:












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック:
トラックバック URL:

http://inspire2011.blog.fc2.com/tb.php/1154-29e25597

<< topページへこのページの先頭へ >>