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ささやかな朗読会@横浜野毛

2012-12-02
知人が開く小さなお店が8周年を迎えた。カウンターのみで7〜8人も入れば満席となる。節目に何らかの企画はできないものかと、僕が「朗読会」の依頼を受けた。記念すべき日に大変ありがたい場をいただけるものと、快諾した。12月1日、その「小さな朗読会」が開催された。

店の常連さん10名ほどが集まり、カウンターやその背後に座る方も。店の片隅にそうしたお客さんに紛れ、僕も普通な状態で座った。特に堅苦しくなく、流れで始めるリラックスした会の進行。オープニングに、僕が今年、いくつかの会で読んで来た詩から、「空に小鳥がいなくなった日」(谷川俊太郎)「自分の感受性くらい」(茨木のり子)「夕焼け」(吉野弘)の3篇をお送りした。既にこの時点から、詩の内容に自己投影した方が、深い感慨を覚えてくれた。

第2部は、古典から『平家物語』「能登殿の最期」。壇ノ浦の合戦で滅び行く平家武将の壮絶な最期を描いた作品である。内容に対して簡単な解説を加えたが、その文体の響きにしばし酔い痴れる時間である。そして第3部では、無名の戦没詩人・竹内浩三の詩をシリーズでお送りした。これは、今夏の教員免許更新講習で、参加者とともに担当者が朗読を繰り広げ、深い共感を得た作品群でもある。そしてエンディングでは、「生きる」(谷川俊太郎)を。「いま生きているということ」の部分は、お店にいる全員で声を合わせた。

詩の最後に、今日の即興創作を添える。

「生きているということ
 いま生きているということ」

「カウンターのグラスに人生を映すということ
 野毛の川風に酔った顔を曝すということ
 人と人とが声で語り合うということ
 はる美8周年
 日々を楽しむということ」

こうした実に小さなライブ空間で、
聴いてくれている方々の全てを意識しながら読むことは
実に大切だと痛感する。
この日に読んだ素材は、多くが〈教室〉でも教材となっている。
だがしかし、果たしてこれほどの感激を〈教室〉で共有できるだろうか?

ささやかな朗読会
そんなライブ空間の積み重ねを、
今後も模索していきたいと思う。

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