心に宿るある曲の響き
2012-11-26
休日にて、早朝から暫くの間“懸案”となっていた部屋の整理を敢行。殆どが不要な郵便物の廃棄やら、新聞・雑誌等“資源ゴミ”の束ねに追われた。飽きてTVを付けると、政治家たちの立ち位置も明確でない議論にならぬ議論が放映されている。中には唐突で過剰とも思える発想がことばにされているが、果たして今回の総選挙の争点やいかに、などとは思いながら「自らの掃除こそ第一」という気分でTVを消したい心境になった。ふと音楽を掛けようと、久し振りにある曲を選択した。その旋律が流れて来ると、思わず約10年前のことが走馬灯のように脳裏を駆け巡った。ある一曲が僕の心の中に絶大な力を持って宿っている。この気持ちは何だろう。喩えようのない回想力と、自らを奮起させる起動力を兼ね備えたある一曲。この曲を起点にして、この10年間の“闘い”が開始され、時に藻掻き苦しみ、暗澹たる闇の中を彷徨いながらも、温かな気持ちにいつも支えられ、小さな光を求めて前進をし続けてきた。この曲は、僕の人生の記念碑とも言える名曲である。
僕自身の内面において、あまりにも大きなことなので、曲名は明かさないが(「明かせないが」という方が正確かもしれない)、こうした一曲が心の中に宿っていることの貴重さについて、敢えて声を大にして語っておきたい。人生にはいくつかの大きな分水嶺があるはずだ。その岐路に立った際に、どんな行動ができるかで、その後の人生は天と地ほどの差が生じる。分水嶺での決断や行動は、並々ならぬ苦しみを伴うことも多い。もちろん、岐路を岐路であると認識しないとか、分水嶺の存在さえ全く見えない場所で生きている“安定”した人々の生き方がないわけではない。だが、少なくとも僕は平坦な道は歩きたくはなかったのであろう。
約10年前の心に宿る一曲。
その時に思い描いていた“理想”と“今”を引き比べてみる。
あくまで“理想”は理想に過ぎない。
だが、それに向かって歩んで来たこと自体がとても貴重だと回想できた。
心に宿る一曲は、人生の節目を実に饒舌に語ってくれる。
ゆえに
常に素敵な音楽とともに生きるべきであろう。
それは間違いない。
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