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真の政治的リーダーとは?

2012-11-21
米国オバマ大統領が、ミャンマーを初訪問し、アウンサン・スーチー氏とともに会見する映像を観た。軍政からの脱却と、長年の圧政に耐えながら民主化を進めて来た指導者をオバマ氏は讃えた。その笑顔で抱擁する2人の姿は、“平和”はこうして指導者同士が頬を寄せ合って造り上げるものだというメッセージにも見えた。少なくともアメリカ国民は、「4年間で何ら社会は変わらなかった」という逆風の中、接戦ながらオバマ氏へ次の4年間を託した。こうした平和的な外交姿勢を見せるあたりは、理性ある人々が彼を支持する一つの要因ではないかと感じた。世界に影響のある超大国が、ただただ“強さ”だけを主張すれば、反感も買い平和的な均衡が崩れる。オバマ氏には、「早過ぎたノーベル平和賞」という汚名的な“枕詞”を払拭する外交を、今後の4年間で築いて欲しいと切に願う。

一方日本国内では、ある意味で景気のいい政治家の豪語がメディアを賑わせている。「(無制限に)お札を刷りまくる(政策)」と野党党首が語り、市場が反応した。当事者側の日銀総裁は実に冷静に、この政策にリスクが大きいという趣旨を会見で述べた。また、ある政党党首は、「この国は核を持たないから国際的な発言権がない」という趣旨のことを会見で述べた。2度の被爆体験と福島原発での事故をどのように受け止めているのであろうか。また、経済状況を見ないで原発の白黒を決めるのも「乱暴」だとも発言した。“平和”という概念に程遠いこうした発想に対して、「乱暴」のことばをそのままお返ししたい。前者の“バブル的”経済政策の発想も、後者の“歴史的犠牲”を省みない発想も、ともにこの国においてこうした政策が“過ち”であったことを痛切に体験してきたことである。現状ですらその時代の大きな“負債”があるにも関わらず、そこに回帰するような政治的リーダーを選択してよいのかと、甚だ不安を禁じ得ない。

それに加えて小さな政党の乱立。政策の不一致は明らかであるのに、選挙での利害によりその理想的看板はいとも簡単に引き下ろされる。「企業献金禁止」「脱原発」といった方向性は、果たして単なる空論だったのか。TV番組で鍛えられた詭弁は、その矛盾をいとも簡単に隠すだろうが、問題は国民がそれに騙されるか否かである。新しい改革的政策提案に付けられた名前のモチーフとなった坂本龍馬もさぞ迷惑であろう。この程度で歪曲する志を、龍馬は「志」とは呼ばない。勝手に「・・八策」などという呼び方は、誠に歴史に失礼である。

真のリーダーとは何か?
現況の日本の政治状況ではまったくそれが見えない。
政策を強引にでも実行する「決める政治」は、
果たして日本に幸福をもたらすのだろうか?
「解散」を「決めた」首相の人気も、少々ながら回復したりもする。

せめて平和的理性のあった米国民の判断に
劣らない理性をもった有権者でありたい。


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